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祝詞構文の公開 その4

執筆:中 今男(なか いまお)

前述のように、人類は各時代の転換期にあたる各産業革命を乗り越えながら、新時代を迎えて来た。

しかしながら、今回の転換期は、単なるパラダイム・シフトとはならないようだ。

やはりそれは、デジタル・テクノロジーが、人間も含めた4次元時空を超越するほどの影響力の可能性を持つからだ。

昨今のデジタル・テクノロジーの凄じいまでの発展が、人間の意識変容を伴うことは、前回の記事で話題にさせていただいた。

しかし、その次が認識の分岐点となると思うのだが、

それは、デジタル・テクノロジーの世界観を対立的に受け止めてしまっている自分であるのか、それとも、そうではない自分でいられるのか、ということだ。

つまり、支配、被支配という二項対立の受け止め方なのか、それとも、対立を超えて統合しているのかということである。

対立を超えて統合しているということは、対象との相互の関係において、客観視をしながら自分自身の立場を明確に保っていることでもある。

ということは、これからの新時代におけるアナログ側の人間の意識変容の理想形とは、後者の「統合」としてのデジタル・テクノロジーとの関係においてのことである。

それはアナログとしての人間の側にも、統合する物の見方が備わっていることでもある。

そして、統合する物の見方をより確実に可能とするのが、日本語という言語が為せる特質の一つによるものでもある。

さらにそれは、「構文」というものを成り立たせることができ、客観的な認知と明瞭なる意識の整理をもたらしてくれる。

それでは、日本語という言語が為せる特質の一つとは何であろうか?

それは、対立を超えた、統合としての物の見方、捉え方に繋がる「階層化」という特質であり、それが「構文」の構造の核ともなる。

そして、祝詞構文の活用においても、日本語の特質でもある「階層化」を備える構文の仕組みを、学びとして事前に理解しておくか否かで、その効果の出方が歴然としたものになってしまう。

なぜなら、あらゆる問題とは、意識が二項対立化している膠着状況でもあり、一方で、階層化の意識が、二項対立化による行き詰まりを防ぎ、或いは解くことで、様々な問題を解決へと導いてくれるからである。

それどころか、初めから自らの理想を実現する生き方の真義に気づくきっかけともなるであろう。

そこで次回は、統合に繋がる階層化に基づく「構文」のあり方ついて、さらに確認してみようと思う。

次回に続く。

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【中 今男(なか いまお)プロフィール】

Parole執筆者。
白川学館に所属し、白川学館をはじめとする各事業業務に参画する一員として、人類の意識進化と公の平和のために貢献していくことを、自らの生きがいとする。

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