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21世紀のコミュニケーションツール。 意識進化を加速させる、高速学習システムとしての言霊言語の可能性。その1

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

言霊学は科学である。
言霊学が創る人類の未来。

「言霊学」とは日本語の各音がもつ潜在的意味や、日本語と日本人の精神性・霊性との関わり等について、それを「言霊」の働きとして把握しようとする学問である。縄文の時代から、この日本に、一万年を超えて埋蔵されてきた豊穣な知的・文化的・霊的資源への入り口となりうるのが日本語であるととらえ、その日本語のもととなった古語、さらに古語のもととなった上代語(上代和語)にまで、そのルーツをさかのぼることで、古代の日本文化、精神性、さらには、祭祀までを総合した「古層和語圏」に光を与えるものである。

「古層和語圏」の歴史は、漢字の導入によっていったんは断絶されたが、この「古層和語圏」への再連結こそが、日本に、一万年を超えて蓄積・継承・保存され埋蔵されてきた知識資源へのアクセスを可能とするのである。

また、言霊学では「古事記」、なかでもその創世神話の解釈を重視する。今、この瞬間である「中今」において宇宙は絶えず対生成・対消滅し、創造と破壊を繰り返しているというのが言霊学における「古事記」解義の理解である。「古事記」の中にあたかも暗号として組み込まれている布斗麻邇「五十音図」は、無から有を生み出す仕組みが組み込まれていると考える。 

言霊学は、言語の成り立ちや構造を研究する既存の言語学とは異なり、言葉そのものに宿る力を探求していく学問である。残念ながら「言葉を発したらもうその通りになる」という言霊信仰が広まっているが、本来、言霊とは、物事とぴったり合った言葉を使いこなすことなのである。物事にぴったり合った言葉を使えば、当然のこととしてコミュニケーションが円滑になる。もちろんコミュニケーションには、自分自身とのコミュニケーションと、自分以外の他者とのコミュニケーションなど、と複数の階層があるが、物事を表現するとき、その物事にぴったりの言葉を使いこなすと、すべての階層とのコミュニケーションが、それぞれ上手くいくようになる。このことが言霊学が、「言葉には現実の出来事を引き起こす働きがある」と論じる所以なのである。

そしてこの仕組みを「言霊言語エネルギー」として意図的に活用するなら、森羅万象と感応して願いを実現することも可能である。つまり、自分自身の言葉で未来を語り、その語った未来を「言霊言語エネルギー」に置換して共鳴共振することにより、未来を創造していけると考えているのである。(つづく)

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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】

◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎〈作成論文&レポート〉
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎〈開発システム〉
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としての
  カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎〈出願特許〉
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎〈取得特許〉
 「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等

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