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半径2km以内で幸せに過ごすこと。

コロナ以来都会には出かけず、近所の公園や体育館、スーパー、身近な場所で生活のほとんどの用事を済ませています。

好きだった映画やショッピング、食べ歩きにもすっかり出かけなくなってしまいました。と言って別に遠出禁止にしているわけではなく。
自然とそうなっていたのです。


なんだか幸せだ。

幸せの原因をアーユルヴェーダとヨーガの側面からみてみます。

アーユルヴェーダ(आयुर्वेद)的には


激しく動き回るとヴァータ(वात)が増えて、疲れや落ち着きの無さが生じると言われています。

アーユルヴェーダでは人には本来(त्रिदोष トリドーシャ)3つの性質(体質ともいいます。):ヴァータ(वात)、ピッタ(पित्त)、カパ(कफ)という3つの性質を異なった割合で持っています。体調の乱れや病気もこのバランスの不均衡によってひきおこされたりすると言われています。

疲れはいろいろな病気の原因になるし、落ち着きのなさは、思考の乱れやストレスの原因になります。

ヨーガ(योग)的には

マインド( चित्त チッタ:心)のケアが重要なのです。

我々のマインドはいつも動き回り、時空を超えて思考をあちこち連れ回し、余計な願望や心配、苦悩を生み出します。なので心のケアが必要なのです。

パタンジャリのヨーガスートラ 第1章2節では

Patañjali Yoga Sutras (पतञ्जलि योगसूत्र)
योगश्चित्तवृत्तिनिरोधः ॥१.२॥
yogaś-citta-vṛtti-nirodhaḥ ॥1-2॥
ヨーガシュ チッタ ヴルッティ 二ローダハ

ヨーガとは、チッタ(心、考え)のふるまいをどうやっておさめていくか。
ヨーガはチッタのふるまいを整えていく科学です。

マインドをの動きを静める対処法としては
呼吸法(प्राणायाम プラーナーヤーマ)や瞑想( ध्यान ディヤーナ)などで心を1点に集中させて落ち着けることが勧められます。
身体ももあちこち動き回らずにいることで、心を落ち着かせることができます。

基本的には ヤマ、ニヤマ (यम やってはいけないこと、नियम すべきこと)
を守り真摯に生きていれば、心が浄化されて今ある自分に満足し、
どこか遠くへ行かなくても、特別なものを買わなくても、幸せな自分でいられるようになります。

ヤマ(यम): 気をつけるべき5つのこと
1 アヒンサー(अहिंसा):非暴力、他の生物、人を憎まない、傷つけない(
思考も含む)、人間性の基本
2 サッティヤ(सत्य):正直、真実を語る、嘘をつかない
3 アステーヤ(अस्तेय):不盗、盗みをしない、思わないことも含む
4 ブランマチャルヤ(ब्रह्मचर्य):禁欲、規律ある生活
5 アパリグラハ(अपरिग्रहः):不貪、モノを貯めたり、欲しがらない

ニヤマ(नियम ):するべき5つのこと
1 シャウチャ(शौच):清浄、心身の清浄さ、心の明瞭さ
2 サントーシャ(सन्तोष):満足、不平を持たない、他者の受け入れ
3 タパス(तपस्):実践(健康を損なわない)、自己規律、永続的な瞑想
4 スヴァーディヤーヤ(स्वाध्याय):読誦、聖典学習、自己の思考の内省
5 イーシュヴァラプラニダーナ(ईश्वरप्रणिधान):最高の意識(イーシュヴァラईश्वर )への祈念、熟考

まとめ

コロナで出歩かなくなったこともあるけど、静かな生活に満足しています。
これもアーユルヴェーダとヨーガの実践と学びが支えてくれているのかなと実感しています。

とはいえ、食べすぎたり、余計なものを買ってしまったり、怠けたり、ゴシップ記事を見てしまったりとまだまだポンコツな自分です(笑)

やっぱり幸せだ


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