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自分のことは自分がいちばんよく知ってる?

「自分史」がブームなのでしょうか。高齢化社会でもあり、さもありなんと思います。

自分のことは、意外と自分では分からないものなのでしょう。だから、「自分史」を書く時間とこころの余裕ができたら是非お薦めです。

私の場合は、「自分史」ではないのですが、「実験小説」という言葉が適切なのか分かりませんが、実験的に、自分が現場にいた社会的事件を問い直す試みを行ってます。

書いてみて、書くという行為によって、今迄見えていなかった新たな発見があったりします。そうだったのか!こういう意味だったのか!こんな因果関係だったのか!・・と、新鮮な気付きがあります。

自分のことは自分がいちばんよく知ってる・・というのは間違いかもしれません。むしろ、自分のことは自分がいちばん知らない・・のかもしれません。
だから、「自分史」でも、エッセイでも小説でも、とにかく、自分に視線を向けて、なにか書いてみるというのは、自分を知るのにとてもよいきっかけになるでしょう。

「作家デビュー」とか「出版」とか意気込む必要はないかと思います。そんな野心があったら逆に、自分を知るのに障害になるかもしれません。

文章も流行があるようで、「いい文章の書き方」を指南するサイトとかもあるようですが、それも、かえって、書こうという意欲を削ぐことに貢献している場合があるかと思います。

言語は、ほんらい(ここも「本来」と書いたっていいじゃないですか)「自由」を本質とするのではないでしょうか。
「正しい日本語」とか「正しい文法」とかにこだわると、いちばん大切なことが疎かになって、いい文章が書けなくなる気がします。

いいじゃないですか。ハートがこもっていれば、漢字を使おうが、文法がすこしくらい違ったって。句読点をどう打とうが、改行をどうやろうが。

自分のことを少しでも分かるようになったとしたら、それの方がよっぽど大事な収穫だと思います。


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