見出し画像

【パーソナリティ障害を深掘ってみます②】

前回に続き、パーソナリティ障害を深掘ります(・ω・)ノ
今回は、10種のパーソナリティ障害について。
医療現場などで度々出会ってきたものからものから取り上げてみます^^
(※国際基準と掲載順が異なります)


10種のパーソナリティ障害

(1)回避性パーソナリティ障害

その名の通り、苦難から逃げることで心の平穏を保とうと行動します。

危険や不安から逃げることは人の心を護るためには欠かせないのですが、やり過ぎるとまた別の度支障が起こります。


(2)自己愛性パーソナリティ障害

自分が人より優位に立つための振る舞いをします。
自分の価値を他者比較からでないと見いだせない状態というイメージでしょうか。

診断名を指摘されると激怒することが珍しくないようですが、診断されたことで自分が劣勢に立ってしまったと感じるがゆえかもしれません。



(3)境界性パーソナリティ障害

人から認められたい、見捨てられたくないという想いが行動原理になる傾向があります。
人を自分の思い通りに動かそうとしたり、無理な要求をしたりします。

一見すると“ひどいわがまま”“傍若無人”に映るかもしれません。
周りの人は対応に困ることも多いものです。


(4)演技性パーソナリティ障害

その名の通り、言動が演技的です。
感情表現が大げさというか。

冷静に眺めると恥ずかしいくらいの振る舞いなのですが、その説得力たるや納得してしまうものがあり、やっぱり周りの人は巻き込まれがちです。


(5)依存性パーソナリティ障害

自分で決めることを避け、人に決定を委ねる傾向があります。

回避と似ていますが、回避は逃げるだけ、こちらは人に解を求めるという印象でしょうか。


半分来ましたよ〜あと5つ!


(6)反社会性パーソナリティ障害

周囲の方を巻き込んでしまうタイプの一つです。

自身の利益のためであれば、たとえ犯罪行為であってもバレなければ大丈夫と考えますし、人を出し抜こうとしますし、人を意のままに操ろうとします。


(7)強迫性パーソナリティ障害

完璧主義で、思考に"余白"がなくなります。
自分の行動を完璧にしようとするあまり、寝食忘れて作業に没頭するなどの行動があります。
自分に対してだけではなく、人にもそれを強要します。

強迫症との違う点は、強迫行為などがあるかないか。


(8)猜疑性パーソナリティ障害

その名の通り、万物に不信感を持つ特徴があります。
統合失調症などの精神疾患にも似ていますが、それに比べると疎通は良好で人格的な変化が少ない点に違いがあります。

人に対して疑り深さを強めるので、口論になることも多いですし、本人の中で葛藤も大きいものです。


(9)シゾイドパーソナリティ障害

他者といるより一人でいることを好み、それを崩されることが嫌いです。
どことなく達観している様子があり、恩知らずのような行動化が見られます。

一見、自閉症スペクトラム症と似ている様子があるようですが、前回お話しした通り、パーソナリティ障害は「後天的」に獲得する状態なので、「先天的」に獲得する自閉症スペクトラム症とは別物てす。



(10)統合失調型パーソナリティ障害

奇異な言動や信念が見られます。

統合失調症と似ているものの、それらは思い込みの域を出ないため、妄想とは言い難い程度の偏りです。


真ん中探し

命あるものはある程度「中庸」に生きることが求められます。
血圧も個性も身長も、真ん中から大きく外れると少し生きづらい。

パーソナリティ障害は、個性といえば個性ですが、少し個性的過ぎる状態です。
パーソナリティ障害=罪…ではないので、落ち着いて真ん中探しができると理想的だなと思うのでした。


前段のパーソナリティ障害についてはこちら


オンライン相談室
ぱれぱれ

インスタはこちら