見出し画像

EVERYTHING FLOWS #88 by illustrator はるやまひろし

2023.2.17(FRI)
ARTIST : KEVIN AYERS
ALBUM : BANANAMOUR


KEVIN AYERS(ケヴィン・エアーズ)
1944年英国カンタベリー生まれ。16歳で学校をドロップ・アウトし、ワイルド・フラワーズに加入。66年にはロバート・ワイアット、デヴィッド・アレン、マイク・ラトリッジとともにソフト・マシーンを結成したが、すぐに脱退しソロ活動に入った。1969年に初のアルバム『ジョイ・オブ・ア・トイ』を発表。『Bananamour』は1973年のアルバム。15枚以上のアルバムを発表。2013年没。枕元には「燃えないと、輝くことはできない」というメモがあったという。

ケヴィン・エアーズが作り出す音楽には軽妙洒脱って4文字熟語がよく似合う。彼のライブラリーにはそれが生き方というような少し奇妙で洒落た遊び心がある楽曲が並んでいる。また、彼の人生もそれを写していて、イギリス生まれで、バンドをやっていたけど、性格なんだろうな。快適な地を目指し、スペインのイビサ島や南フランスに住んでいた。世界中を旅しながら曲と詩を書く吟遊詩人だった。

🎧 Guru Banana

アルバムタイトルといい、曲名といい、なかなかバナナ好き笑。とくにポスターに付けたアルバムタイトルの『BANANA AMOUR』=『愛しのバナナ』の邦題グッジョブ。

ケヴィン・エアーズの名前を知ったのは2013年。雑誌の小さい記事に訃報のニュースが載っていた。それまで名前も全く知らなかった。わりとメジャーなロック名鑑、ポップス年表にケヴィン・エアーズの名前が載っていることはなかったから。もしかしたら、すれ違っていただけかもしれないけど。

🎧 Shouting In A Bucket Blues

その小さな記事を読んでいたらよく知った名前のミュージシャン(シド・バレット / ピンクフロイドやロバート・ワイアットなど)と親交があったのに興味をもって、図書館に CD があったから借りて聴いてみた。人脈と全く知らない人だったからさぞマニマックなんだろうと思って聴いてみたら、奇妙で複雑な音楽ながら、ポップに開かれていて、まぁ楽しもうって感じで。これは良いね!ってなったね。

🎧 Oh! Wot A Dream

好きなミュージシャンがまた1人。新しい価値観もまた1つ。ケヴィンのように知らなかったミュージシャン、知った人だけど再発見があったり。若き天才、まだ見ぬすごい奴 …。世界は広い。生まれる前の時間軸へも飛べる。時間や季節、シチュエーションでも音楽は化ける。これだから音楽探しはやめられない。

🎧 Caribbean Moon


🎧 Joy of a Toy Continued

おもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドとはよく例えで言われるけど、タイトルも含めてこれこそが正にそう。



次回もお楽しみに!

絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録(REC)を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。

『EVERYTHING FLOWS』オリジナルグッズのリクエストなど
(💁🏻‍♂️)皆さまのリアクションや声をぜひお待ちしています(💁🏻‍♀️)

はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。 好きな音楽のアートワークと Tシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama


🙋‍♂️ 記事がおもしろかったらぜひサポート機能を。お気に入りの雑誌や漫画を買う感覚で、100円から作者へ寄付することができます 💁‍♀️