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コロナとパーク ③

PARK GALLERY の店先で、飲食店がテイクアウトのお弁当を売るみたいな感覚で作家の作品やグッズを販売する TAKE ART 3日が終了しました。着々と売れていて安心する。休業する前よりもお店をやっている感じがある。

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秋葉原や御茶ノ水からアクセスできるこのエリアは働いている人も、実は生活している人も多いため、人通りが結構あるので、わりといろいろな人が立ち止まってくれる。こんな状況下で珍しいというのもあるかもしれない。ただ、急を要するスーパーマーケットやコンビニ、飲食店と違って、不要不急なアートを対面で売る行為は果たして。

とはいえ黙って指をくわえているのは、閉業を意味する。今、PARK GALLERY みたいな店ができることってなんだろう。

オンラインエキシビジョンで作品を売る

作品が店内の壁に飾られている状態を映像や写真で見せて、買ってもらう。『アートは体験であり、実物を見ないと伝わらない』← 普段パークがつぶやいているこの対価が出せるかというと疑問が残るため保留にしています。『作家の知名度』や『店の看板』に依存することになってしまいそうな気がするので、そのバイアスを避け続けてきた PARK GALLERY としては本意ではなく、やらないことにしている。ただし、ほかの方法で『擬似アート体験』『体験以上の感動』を購買意欲に結びつけるというチャレンジはしてみたいと思っている。

クラウドファウンディングで助けを募る

知り合いの店もはじめているクラウドファウンディング。一番最初に思い浮かんだ案でもあるけれど、フェアな『リターン』(返礼品)が思い浮かばないのでやめた。『ギフト』の感覚がパークにはあまりないのが反省点でもある。自分の価値を金額化するのが怖いというのも本音。なぜか昔から「人からお金をもらうこと」が、悪いことだと思ってしまってる節がどこかにあって、その感覚が邪魔してる。続けたいなら自分で体を動かして働いて対価を稼ぐという脳しかなくて、今は動けずにいるので誰かパーク存続のためにクラウドファウンディングやって。

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オンラインショップを充実させる

これはもうやってることではあるんですが、知人・友人のお店も粛々とはじめているので今後はもう少し主力になっていくのかなと思っています。有料のテンプレートを導入してもっと楽しく買い物ができる機能を追加させようと考えています。

メディア化する

一方通行になりがちなコロナ禍での発信を、双方向にするためのスモールサークルメディアを作る。SNS でも ZOOM でもいいと思うんだけれど、作家やファンとのコミュニケーションのきっかけを生む必要があるし、これがこの先の新しい生活様式に合った小商いのスタンスな気もしている。売るために作るのではなくて、近くに欲しい人がいるから作るというか。その声を誰でも気軽にキャッチできるコミュニケーションが必要になってくる気がする。震災後に独立してすぐに自分のためにカメラを買った。そのカメラの使い方を覚えるために、そして、フリーのディレクターとして仕事の幅を広げるために『NEUTRAL』という連載を自分のサイト内ではじめた。どんな肩書きのだれでもいいから、インタビューをして、毎週発信し続けた。30人。30週にわたって。身近なところから少しずつ需要と供給を確認していく作業は、PARK GALLERY の立ち上げや、編集者としての仕事の実績へと繋がっていった。あの時の30人のおかげでどれだけ救われただろうと、思い出すと、何があってもまだまだやれるという気がしてる。

キュレーター/セレクターとしての発信力を身につける

もっと顔を出して、その目で、その声で、見て発言をして、「ここにいる」と声を上げることが大事だとすごく思うようになった。最近マスクをつけた加藤の顔が SNS に積極的に出てるのはこのためなんだけれど、まだ履き違えてる感じがいなめない。いま溜まってる片付けや仕事がもう少し落ち着いたら自分が登場するコンテンツを作ろうと思っている。

そうじと片付け

そうじと片付けから見えてくる「やらないといけないこと」っていうのはうちの場合かなりあります。

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これらはほぼつらつらと書きながら考えてるレベルのことなので、もっともっと革新的なアイデアを出せたらと、日々長めの晩酌をしています。思い浮かんだら、また共有します。

そういえば、あっという間の土日ですね。『STAY HOME』って騒いでるのは富裕層だけ? 「他人に言われたくねーよ」と思ってるひともそろそろ多いですよね。コロナのいろいろな実情が見えてきましたね。

ぼくはもっと自分らしく。リラックスして過ごすつもりです。

ではまた明日。

PARK GALLERY 加藤 淳也


加藤 淳也 プロフィール
1982年生まれ。2002年、下北沢のスズナリ横丁の小さなバーでバーテンダーをやりながらライブハウスのスタッフを兼任。数々のライブイベントのオーガナイザーを務めながら音楽レーベルを立ち上げる。2005年、写真家やアートディレクターが所属するエージェントに勤務。第一線の広告の現場で、制作のノウハウを学ぶ。2008年、ウェブメディアやギャラリーを運営するデザイン会社へ転職。ディレクターとして2012年に独立。以後、クリエイティブな機能を持つアートギャラリー PARK GALLERY として、実店舗を東京・末広町で運営しつつ、広告制作や本の編集ディレクションを手がけている。ラップユニット WEEKEND としてアルバムを2枚リリース(2012年に解散)。2016年より、毎年神奈川県で大豆の農業体験イベントを運営。

加藤 淳也 instagram
https://www.instagram.com/junyakato_parkgallery/


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