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COLLECTIVE 2022 ZINE レビューまとめ

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COLLECTIVE 2022 に全国から集まった ZINE を PARK GALLERY 加藤が1つ1つ向き合いレビューしていきます。まだ触れたことのないパーソナルな ZINE… もっと読む
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#日記

COLLECTIVE レビュー #58 ZINEつくろうよ!『ONE DAY ZINE TRIP No.1』(東京都)

2018年から5年間、毎年甲子園のように続けてきた COLLECTIVE も今年で終わりだ。2、300冊くらいの ZINE に触れて、それらをこうして言語化してきた。とにかく言えるのは、ZINE というのは気軽で、その気軽さからプレーヤーも増えてきていて、その種類は千差万別だということ。クオリティよりも大事なのは中身で、それは作らされてるものであってはいけない。「好き」な気持ちが充満しているべきだし、ついつい衝動的に、動いてしまっているものであってほしいし。作ったあと、たくさ

COLLECTIVE レビュー #22 田中まりな『⋯』(東京都)

10代の頃は無印良品の茶色いリングノートがおしゃれだと思い込んでいて、よくそのノートに思いの丈や落書きを書いてた。たまにコンビニや図書館でコピーして友人に渡したりするのだけれど、見開きでコピーするとリングもスキャニングしてしまい、それがかっこいいと信じていた。ゼロックスがいいという噂も流れてた。 20代になると、ノートには罫線がない方がいいと思うようになるし、ノート自体がダサい物だと考えはじめて、日々の思いをパソコンにぶつけては印刷して、ホチキスで止めて持ち歩いてた。デザ

COLLECTIVE レビュー #19 ぽつねんとして、『ともこ』(愛知県)

ZINE を作るプロフェッショナルといってもいいと思う。 2020年から3年連続で参加してくれている鈴木恵里(イラスト)と松山由佳(テキスト)による ZINE ユニット「ぽつねんとして、」。 それぞれが美術家としても活動する2人。毎回、工夫に工夫を重ね製本された ZINE は、見る人たちを楽しませてくれる。去年、一昨年は、noteで連載している《ふたりごと》の2019年分と2020年分を掲載した ZINE でのエントリーだったが、今回は「ともこ」というなんとも不思議なタイ