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『パリでメシを食う』ということ

Bonjour!

みなさんこんにちは!pariskeitoです!

パリで生きるということ、砕けた表現をすると『パリでメシを食う』ということ。このタイトルが人間らしくて素敵、そう思ってこの本を手に取りました。

パリに住むと不思議と人間としての変化があります。

それはただの変化ではなく、本来の自分に戻っていくような何か不思議な覚醒の変化があるんです。

家族の在り方の変化

日本での家族の在り方って言葉だとなんと表現していいかわかりませんが、愛を直接伝える文化がないからかあまり情熱的にわかりやすく大切にしているという人は少ないように思います。

実際、私もただこの家族に生まれた。それ以上でもそれ以下でもない関係だとパリに住むまで思っていたんです。

家族を大切にするってどういうこと?なぜ?よくわからないと思っていました。

でもパリに住んでみて今の夫に出逢って『家族を大切にする』ということが具体的にどういうことかわかったような気がします。

例えば時々『元気?』と声をかけてみる。電話してみる。メッセージを送ってみる。これは気遣いの1つですよね。

フランス人の夫は、『コミュニケーションが大切だ』と私に言いました。そして『あなたの家族は元気にしてる?』と時々聞いてくれるのです。

日本に住んでいて、日本人男性と付き合っているときにそのようなことを言われたことは一度もなかった私は衝撃でした。フランス人は家族を大切にするし、更に恋人の家族までも大切にするんだって。

なんという気遣いだろうってそのとき感動したんです。

この本の中に出てきた日本人女性の方が言ってた言葉にも共感しました。

『パリに来て、自然になったよ。周りからどう思われているかとか気にしなくなって。日本にいるときは人に悪い印象を与えるからこれはやめようとか思う時もあったけど、そういうことがなくなった。たまに日本に帰った時に家族が言うにはあたしは本当によくなったって。穏やかになって、幸せそうだって。』そうしてパリに来てしばらくすると、家族への思いも変わってきたという。『今は家族を1人の人間として理解できるようになったんだ。お母さんもお父さんもああいう生き方しかできなかったんだって。パリに来て離れてみて、家族の大切さがわかるようになったのかな。今は本当に本当に家族に感謝してるよ。今の自分があるのは家族のおかげなんだよね。お母さんには色んなことを相談するし、お父さんともこの間初めて二人っきりで出かけたんだ。それで今まで恥ずかしくて言えなかったようなことも言えたの。今はお父さんもお母さんもおばあちゃんも妹もみんな大好き。そういう風になったんだ。』

言葉で表現することはとても難しいのですがこの本の中に出てきている女性の感性と自分の家族への感性の変化がとてもかぶるものがあって嬉しかったです。

パリがこうさせたのかどうかわかりませんが、パリという街は人間に自分の本来の姿を魅せる街だと思うのです。

そんな街で生きる日本人たちをのぞき見したい方は是非こちらの本を読んでみてくださいね♪

これからパリに行こうとしてる人、住んでみたいと思っている人、現在住んでいる人にもなにか響く言葉がある本だと思っています。


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