料理バカかもしれないが…

料理バカと言われることがある。これはきっと褒め言葉だろう。自分もそう捉えている。しかし、だからと言って人様より料理が出来るわけではない。いや、残念ながらその逆だ。。だから天才に憧れてきた。そうなりたいと思っていた。

料理が好きで料理人。                                                               
料理人をはじめてもう13年が経った。『 龍吟』に始まり、様々な国で料理を文化を学び、フランス パリにやってきた。　
フランスと日本人のハーフの奥さんと結婚して子供が生まれてパリに移住。  これだけ聞くと憧れを抱く人も居るかもしれない。しかし、現実はそうでも無かった。笑　大変なことの連続だった。今もそれは継続中だが、、
心の底から、フランスが嫌になる事もある。笑　
まあ、愚痴っぽくなりそうなのでそれはまた機会がある時にでも書いていこうと思う。。

そう、それでなんで料理が好きなのか？と改めて考えると、、
人に喜んでもらうのが好きだから。そして、料理を作るのも食べるのも好きだから。
自分が小学生の頃、おばあちゃんが作ってくれた特大のおむすび。
そして、母親が作ってくれる料理の数々。特にお気に入りは煮物に春巻き。二人とも本当に料理上手だ。
そう言った環境が今の自分につながっているように思う。
美味しいものを食べれば幸せだし、不味ければ残念だし。。
至ってシンプル。
しかし、大事な事は味が美味しいものが美味しい料理ではない。と言う事。
気持ちや雰囲気、言葉や形にできない物が大切。
人は口で食べるんじゃなく、心で食べる物だから。

明日は土曜の丑の日。
みんなに美味しい鰻重でも振舞うことにしよう。