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ちぶり通信

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島流しになった男の隠岐郡知夫里島での生活の記録。
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記事一覧

沖縄三線民謡コンクールに出場した話

三線コンクールに出場した! 6月7日(金)に開催された沖縄三線民謡コンクールの話。 18歳ま…

ちぶり通信12_夕暮れに染まる島

旅人を拾った。 「この近くで風呂だけ入れる宿はありませんかね?」 観光協会の電話口でそう…

ちぶり通信13_ヨットで隠岐から本土まで

前回の話の続きとなる。 旅人を拾った私はその旅人と一緒にヨットで隠岐から本土まで向かうこ…

ちぶり通信11_失われつつある故郷について

知夫里島に来てからというもの、よく地元のことを思い出す。そんな私の地元について書きたいと…

ちぶり通信10_島は副業・複業先進地域だった!

副業ってなんか最先端の匂いがしますよね 副業。 2000年代頃から注目され続けてきている概念…

ちぶり通信9_タヌキの楽園へようこそ

すっかり春になった。 赤ハゲ山は野大根の花が咲き乱れ、ホケキョと鶯が鳴いている。海のトー…

ちぶり通信8_島の噂は光より早い

島の噂が回る速度は早い。 異常に早い。 人類が作り出したものの中で一番早いかも知れない。 自分の全く知らぬところで、背びれがついて、尾びれまでついた噂がピチピチと泳いでいる。 その噂をとっ捕まえて事実という刃で掻っ捌いても、またぴちぴちと別の個体が跳ね回っているから撲滅はなかなか手強いのである。 私は、自分の噂が回っていると聞くと、恐怖のあまりすみやかに失禁する。それくらい噂への免疫がない。隠岐の生態系並みに脆弱である。 東京の前職では、ネグレクトな部署に所属して

ちぶり通信7_骨のおれる日々

骨折した あなたが知夫村で松葉杖をついている丸メガネの男性を発見したら、十中八九、私で…

ちぶり通信6_渡る世間はベラばかり

スランプ発生中 ベラしか釣れなくなった。 アジやカサゴがよく釣れていたが急にベラしか釣…

ちぶり通信5_こだまでしょうか

「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 「馬鹿」っていうと 「馬鹿」っていう。 「こ…

ちぶり通信1_人口600人の島、知夫村に引っ越して

今何してる? 昨年の12月東京の会社を退職した後、私は島根県の隠岐諸島の人口600人の知夫…

ちぶり通信2_俺から笑顔を奪うなァ!〜M1グランプリから学ぶ〜

M-1グランプリの敗者復活戦、バッテリィズの漫才がすごく面白かった。 北海道旅行に行くので…

ちぶり通信3_冬の知夫里島、雪に眠る

かなりの、雪です 昨日からひたすら雪が降り続けている。 外は深いところではひざあたり(か…

ちぶり通信4_島の予想以上に生活費がかからない生活

齢27にして時給1000円、労働力しか売るものがない裸の労働者、ワイ。 これだけ書くと甚だ自分のことながら心配になる。天国(か、地獄)にいるマルクスも一緒に憤慨してくれているだろう。 しかしながら、案外、お裾分けや釣りのおかげで金銭的に困っていない。そもそも、お金を使う場所がない。 むしろ生活は以前に比べて豊かになったくらいである。 前職を辞める時は、そのような給与条件で生活していけるのか不安で不安で眠れない夜もあったが、杞憂であった。失った睡眠時間は返ってこない