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長い一日

フランスでは、検査の結果を検査をしてくれた先生から私へ渡され、自分で主治医の予約を取り、検査結果を渡します。
(メールで共有される事もあります。)
主治医が見てくれた後は、カルテは全て自分で管理します。

医学の知識が全くない私は、MRIの画像を見てもどれが心臓なのかよくわからず
呑気に週末に、「Drive my car」を観たりして楽しく過ごしてました。

心臓外科医の主治医に会って、この週末が本当に幸せな一日だと気付かされた。

一言目に、「あーすぐに手術しないと」「生きてる事がラッキーだよ」と言われた。
自分が心臓だと思ってた大きな腫瘍は、膨れ上がった動脈だったことを知り、
自分が思ってたより事態は深刻で、あまり理解出来なかった。

すぐに執刀医を2人紹介され、一緒に来てくれた彼は冷静で、2人の先生に会いたいとお願いしていた。

主治医の先生が執刀医の先生に、SMSで私の画像送り、即スピーカーで電話する。
フランス流、全部オープン

執刀医の先生の声で、
「あららー、明後日とかにはこれは手術しないとやばいねー」
って聞こえる
今日、会う為のアポイントが取れる。
この国で当日のアポイントが取れるのは本当にやばい証拠なんです。

もう1人の執刀医の先生も、明日会えるよ!と言ってくれてた。

こういう時、母国語で聞くのではなくてよかったと思う。なんとなくオブラート包まれてる感じがして、少しだけ遠く感じた。

主治医からは、絶対安静、ノーストレス、とにかく手術まで生きるために、ゆっくりしててくださいって。
どんだけ死が横にあるってこと?!って初めて現実を感じた。

私はドライブマイカーの、音さんみたいに死んでた可能性があったんだって。

映画を見に行く前に出会った、ハプニング。back to the future の車、止まっちゃってた

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