アペリティフの勧め。

日本は既に熱中症に注意が必要だとニュースで喚起する暑さのようだが、フランスではようやく外で気持ち良くアペリティフができる夏らしい気候になってきた。

アペリティフとはアペロとも言われる食前酒とそれを楽しむ時間のこと。
夕食の時間が日本より遅く20〜21時から始まるので、アペロはだいたい18時くらいから、その日の仕事が終わったらカフェでアペロをしながら友人または恋人が仕事を終えて到着するのを待つ。なんて姿も多い。

アペリティフの色も良い。
ワインだったら淡いピンクが綺麗なロゼ、カクテルだったらオレンジが鮮やかなアペロールスピリッツやミントやライムが入った涼しげなモヒート、ビールだったらレモネードで割ったパナッシェが定番で、カフェの小さな丸テーブルを鮮やかに彩る。

この時期カフェのテラスは、隣との隙間もない程にぎゅうぎゅうに並んだ席でぎゅうぎゅうに座るフランス人たちの最大の関心ごとであるバカンスの話でもちきり。議論が大好きな彼らもここでは難しい政治の話や誰かや何かの文句など言っている人は見かけない。誰もが夏のバカンスを前に幸せなのである。
私はと言うとワンコと一緒に読書をしているふりをしながらモヒートをすすりつつそんな楽しい会話を盗み聞いている。

アペリティフは人生はとっても豊かで楽しいものだと思わせてくれる最高の習慣だ。
まだ明るいうちのお酒がうまいのか。
夕食前の空きっ腹にアルコールを入れると、幸福度が爆上がりする一種の精神薬なのか。

☆今日のめっちゃ簡単フランス語 ☆

apéritif / アペリティフ・食前酒
prendre l'apéro / プランドルラペロ・アペロする
vacances d'été / バカンスデテ・夏休み

アペリティフの勧め