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思い出日記 胃カメラの話

はじめての胃カメラの話。(2018年4月〜7月)

 実は今年、生まれて初めて胃カメラ検査をしました。
なんでかというと4月くらいからずっと胃の調子がよくなくて。

 チューハイとか赤ワインとかをよく飲んでいたので、お酒のせいなのかなと思っていました。

 ストレスのせいと思っていなかったのは、3月にストレスの原因となっていた人間関係が少し解消? 原因の相手と会うことがなくなり、それまであった味覚異常がまったくなくなったので、ストレスは少なくなったんだっていう自覚はあったのです。
 それに、仕事中だけでなく、仕事終わってからも不快感が続いていたので、仕事のストレスってわけじゃなさそうって思っていたのです。

 4月中旬くらいは胃がもたれるとか言いながらもイカフライを食べたり、食欲は変わりなかったし、とんかつとか、かき揚げのような揚げ物だって平気で食べてました。
 桜を見て、団子を食べて、ビールを飲んだことだってありました。
 ただ、胃がもたれるような、不快感のような、そんな感じはずっとあったんです。

 4月下旬に、お酒の席があって激しく泥酔。その後、胃の調子が悪いのがちょっとひどくなった感じあり。人前で吐いたりしたことが精神的に...、後悔があったためかもって。やっぱり、お酒のせいなのかな〜って。

 この頃になると、胃の調子が悪いというのが結構ひどくて、どんな感じかというと、手で胃を撫でられているっていうか、手の上に胃を乗せて軽く揉んでいるような感じっていうか、そんな感じがしてました。

 職場の人に「胃カメラした方がいいんじゃないの?」みたいに言われて、「まだまだ早いですよぉ」とかいう会話が何回か。

 そんなになっても相変わらずご飯は食べられるし、お弁当にハムカツサンド作ったりしてたし。おなかすくと普通にご飯は食べられたものだから。

 5月の連休明けに自分の部屋に帰ってきて、マイバックを見たら中にローソンの牛すじ煮込み。まさかの4日ぶりの遭遇。
 連休前に買ったのを冷蔵庫に入れ忘れていたらしい。もちろん、牛すじ煮込みには『要冷蔵』の文字。

 で、どうする?

 もちろん、冷蔵庫にしまって、その後、おいしくいただきました!

 ところが次の日おなかが痛い...。まさか牛すじ煮込み?
 と思ったけど胃腸炎?みたいな感じ。牛スジ煮込みのせいじゃないみたい。整腸剤と胃薬飲んで仕事して、なんにも食べられなくって。
でも次の日にはだいぶ良くなってて、そしたら、それまでの胃の不快感もなくなってて。

 あ〜、胃の調子が悪かったのは胃腸炎のせいだったんだ。疲労からきてたんだね〜。

 ところが、胃腸炎が治って、2〜3日するとまた胃の調子がなんとなく...。

 私は定期的に受診している病院があります。診察はすぐに終わるのですが、「変わったことなかった?」と聞かれたので(まあ、いつもそう聞かれるのですが)、この胃腸炎の顛末を話しました。すると「胃カメラとかしたことないの? そろそろしておいた方いいんじゃない?」みたいに言うので、「じゃあ、してみようかな」と答えたら、「上手な先生いるから紹介してあげる、いつ空いてる?」って流れになって、先生自ら消化器内科に電話をしてくださり、胃カメラの予約をとっていただきました。
 なんでも鼻からしてくれるそう。口からするより楽ということ。

 胃カメラ当日(5月20日)。初めてなもので、なんとなくそわそわ。どうぶつの森で釣りをして気を紛らわす。
 名前を呼ばれて診察室に。優しい話し方をする先生です。最近、胃の調子が悪い話をした。「安定剤使う? 使うと終わった後1時間くらい寝てから帰ってね」と言うので、「使わなくても大丈夫じゃないですか」と強がった。今思えばこれがよくなかったのかも。
 次に別の部屋に行き、胃カメラとリスクなどの説明をされ同意書にサイン。そして案内された部屋でふかふかの椅子に座り、次は胃カメラまでの流れの説明を受ける。錠剤(消泡剤)を飲んでしばらくそのままで、その後胃カメラの部屋に行くそう。麻酔のゼリー(ジェル?)にアレルギーがないかも調べるそうで、舌にそのゼリーをのせたら、苦い苦い苦い!、でも苦いだけで異常はない。

 しばらくじっとして時間を待つ。そして、胃カメラの部屋に。看護師さんがアドバイスをしてくれる。診察の合間に胃カメラをするのだそう。こんな風にして、先生がこう言うからその時こうしてみて、みたいに。我慢しないで吐き出しても大丈夫だからって。モニターがあるので見ながらできるけどどうします?って言うけど、多分そんな余裕ないので見なくていいです。

 先生登場。鼻の中に麻酔のゼリー入れて、カメラにもゼリーたっぷりつけて、鼻から。

 普通に苦しいんですけど。

 鼻からのどにいく時たいへんで、涙がとめどなく流れてきて、看護師さんが拭いてくれた。先生が「一回やめて安定剤飲む?」って聞いてきたけど、私は涙を流し鼻からのどの方に胃カメラが入っている状態で「大、丈、夫、で、す」、先生「じゃあ、なるべく早く終わらせるから」
 涙流してるけど、こういう時は恥ずかしいとかぜんぜん感じないの。それにやっぱりモニター見る余裕ないって!

 先生「食道はきれいだね」「なんか、おっきい十二指腸潰瘍の治った跡があるね」「あ〜、これはピロリ菌いるわ!」「悪いものではないと思うけど念のため生検」「大きい病気はないと思う」

 胃カメラ終わった...。涙拭いてくれた看護師さんの優しさに、また涙出そう。

 検査後、診察室に呼ばれる。なんか試験管の小さいのに赤っぽい液の入っているやつを見せられ、「こんなに真っ赤でしょ、ピロリ菌陽性だ。除菌をしましょう」

 えっ〜!!! 私、ピロリ菌持ってるの!

 ピロリ菌は年代が高いほど持っている人が多いと聞いたことがあって、だから、自分は持ってないとずっと思ってて、まさか自分が持っているとは思ってもみないわけで。

 そして除菌療法スタート。1週間薬を飲み続け7月に結果を判定するそう。

 ここでひとつ気になることも。「生検の結果出たら電話します」
 そう、十二指腸潰瘍の治った跡が悪性でないか生検もしているのだ。1年半くらい前、胃が痛くていつも行っている病院で胃の薬をもらったことがあり、それがすごくよく効いて治ったことあった。多分その時だ。そのころは人間関係のストレスで仕事をやめたほうがいいのか、やめざるをえないのかみたいな感じだった。

 1週間くらいで結果は出ると聞いていたので、そろそろ電話くるかなと思って待っていたところに結果が出たと電話がきた。
 「この前の検査の結果が出ましたので。結果を聞きに来てください」

 えっ、今言えないの? なんでもないなら今言ってよ。多分個人情報とか、検査結果は先生からとかあるのかもしれないけど。7月に判定の受診することになってるじゃん。

 「それって早い方がいいんですか?」
 「早くなくてもいいんですけど、次回受診前に結果を聞きに来てください」

 そういう言われ方すると気になるじゃん。けっこう話してる声のトーンも暗い感じよ。今年の運勢がよくないというのも気になっていた。震災を経て、万が一はほとんどないこと、から、ゼロではない、と意識も変わっていた。だから、胃カメラをすることが決まった時、生検って言われたら五分五分かなって自分の中で思ってた。だから、生検って言われた時、もしかして...、みたいな気持ちがありました。

 その週の終わりに結果を聞きに行きました。なんて言われるのかしら。どきどきしてる。時計も忘れてお薬手帳も忘れてきてる。動揺してる?
 診察室に呼ばれ、先生が検査結果を見てる。

 「あ〜。問題なかったね、よかったね」

 なら、最初に言ってよ! この結果聞くまでの数日間が一番胃によくない。ほんとよくなかったよ。
 でも、ピロリ菌除菌の結果が出るまでは、お酒は控えることにします。

 7月、除菌がうまくいっているか判定に。錠剤を飲んで、袋の中に息を入れるそう。うまくいってるといいな。

 結果、先生「ピロリ菌からは解放だね、胃の方はしばらくすればよくなると思うから。あとは1年後くらいに胃カメラでもすれば大丈夫」

 えっ、胃カメラってまだ必要なんですか? もう、やりたくないんですけど〜!

 除菌成功の翌日からお酒解禁の予定でしたが、ビールを冷やしておくの忘れて、2日後から解禁になりました。でも、久しぶりのせいか解禁後しばらくは9%のチューハイが全部飲めず。少しずつだね。

 




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