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自分の頭で考えると見え方が変わる

ちきりんさん著「自分の頭で考えよう」を改めて読み返しています。
本書は世の中の意見を鵜呑みするのではなく、自分の頭で考える重要性を説いています。日本政府観光局のページを見て、自分の頭で考えてみます。

◆訪日客の訪問先都道府県を見てみよう

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これはアメリカからの訪日客の訪問先都道府県です。やはり1番人気は東京ですね。日本=東京というイメージが強いのかもしれません。アメリカに限らず、ほとんどの国は、東京・千葉という順で訪問しているようです。

では日本に近い国の場合はどうなるのでしょうか。
次は日本の隣国である韓国です。

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韓国では大阪や福岡に訪問する人が多いようですね。それは2つの理由があると思います。距離的に大阪へ訪問する飛行機代が比較的安価であること、そして何度も訪日しているためいろんな地域を訪れる傾向があるようです。

意外な国も紹介しておきます。

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これはオーストラリアの場合ですが、5位に広島県が名を連ねています。広島という名前は世界的に知られていると思いますが、実際に訪れるオーストラリア人が多いのには何か理由があるのでしょうか。調べてみるとオーストラリアでは、子供の頃から広島・長崎の原爆について学んでおり、千羽鶴を折ったり8月6日に平和集会を開くなど広島・長崎への思いが強い国だそうです。

この広島への外国人訪問客を深掘りしてみると面白いことがわかりました。

自分の頭で考えると広島への訪問国のランキング(2018年)に対しても異なる印象を受けます。以下の図は広島に訪問する国民の数です。

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これだけ見ると米国からの訪問数が一番多いように思われます。でも本当にそうでしょうか。日本に訪問している人数全体の割合から考えると違う結果が見えてきます。

・米国からの訪日客(1,526,407人)のうち、広島へ訪問する人(315,000人)→約20%が広島に訪問する

・オーストラリアからの訪日客(552,440人)のうち、広島へ訪問する人(183,000人)→約30%が広島に訪問する

こう比較してみるとどっちが国として広島に関心が高いかわかります。
もしテレビや報道で「広島に訪問する国民第一位は米国である。だから世界で一番広島に関心があるのは米国である。」なんて報道を見たときは、ちょっと疑ってみてください。

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自分の頭で考えてるとあっという間に2時間ほど経っていました。
でも、面白い。なんとなく統計を眺めていると「気づき」があります。
そこから仮説を立てて理由を探っていく。

これは病みつきになりそう。良い意味で!


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参考にしたのはこのサイト


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