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ダブル・バインドという販売手法

「赤いきつね」と「緑のたぬき」ってありますよね。
あれをみて、マーケティングがとてもうまいなぁと思います。

というのも、「赤いきつね」を買おうか悩んだときに必ず「緑のたぬき」が頭に浮かぶんですよね。

コンビニでどのカップ麺を買おうか悩んでいたとします。いろんなカップ麺をみて、ふと「赤いきつね」が目に入ってきます。そして「赤いきつね」でも良いなぁと思った瞬間、「色んなカップ麺の中から1つを選ぶ作業」が「「赤いきつね」か「緑のたぬき」のどちらかを購入する選択」にすり替わってしまうんです。

このような買う買わないで悩んでいる消費者に対して、2つの選択肢に絞らせて購入させるテクニックを心理学ではダブル・バインドと言います。このテクニックのすごいところは消費者が自分の意識で選択していると感じてしまうところにあります。たくさんの選択肢から絞られているにも限らず、そのことに気づくことがないんです。

このダブル・バインドというテクニックはいろんなところで使われています。例えば…

・「きのこの山」と「たけのこの里」
・「ポケットモンスター赤」と「青」
・「セブンコーヒー」と「セブンコーヒーキリマンジャロブレンド」

などなど、挙げればキリがなさそうです。

そして、このダブル・バインドは商品を提供する側もそうですが、消費者側も覚えておいた方が良いテクニックです。なぜなら知っているだけで無駄な買い物を避けられたりします

例えばアパレル店。
気になった商品を1つ手に取ると店舗スタッフは「この商品と似たような商品でこちらはいかがでしょうか?」と別の商品を紹介します。すると、消費者は2つの服を見比べてどっちが自分に似合うのか考えるようになります。そして、より似合う方を選択して購入します。

これがまさにダブル・バインドです。

最初は買うか買わないかで悩んでいた消費者ですが、途中から2つの服のうちどちらを買うかという思考になっているんです。こういうテクニックは知らず知らずのうちに使われてしまうので、知っておくだけで無駄な買い物を減らすことができたりします。

今日は、ダブル・バインドについて書いてみました。

2つの商品のうちどっちを買うか?と考えていたら、そのときは多分ダブル・バインドの罠にハマっているサインかもしれません…!


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