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これからの生き方。 自分はこのままでいいのか? 問い直すときに読む本

「転職の思考法」「OPENNESS」に続き3冊連続で北野唯我さんの書籍を読ませていただきました。今回は、「これからの生き方。 自分はこのままでいいのか? 問い直すときに読む本」です。現在転職活動中の私が本書を読み、これだけは覚えておこうと思うことをnoteにします。

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■そもそもどうして働くんだっけ?

「転職の思考法」では、市場での価値を上げることの重要性や後悔しない転職先選びの方法を説いていましたが、本書ではもっと本質的な部分「働く意味」について考えさせる内容になっています。

自分の働き方に疑問を持っている
会社との関わりや職場での人間関係で問題がある
自分はどう生きるべきなのか

そんな疑問を持っている方に対して、これからの生き方を考えるヒントを与えてくれます。

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■「仕事への価値観」を理解する

人が働く意味は何か?
人が働く理由を考える上で役立つのが「14の労働価値」という考え方です。これはアメリカの心理学者ドナルド・E・スーパー氏が提唱した考え方がベースとなっています。

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どんな人も働く上で明確な特徴があります。

本書では、それを漫画でわかりやすく教えてくれます。

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例えば、史上最年少での編集長就任を目指す「小林希」は、自分の能力を活用すること、良い結果を達成すること、美的に追求できること、自立的で創造的な仕事であることを求めています。一方でシニア編集者である「本間健太郎」は、ライフスタイルや環境を求めています。

人はそれぞれ大事にしている価値観が異なっています。

人が誰かと衝突してしまうのはこの価値観がズレていることが原因です。多様性を尊重する人が、画一的な考えを持つ人と衝突してしまうのはそもそもの価値観が相容れないものになっているからです。


■「仕事への価値観」という言葉の解像度を上げる

「自分と他人は違う」というのはごく当たり前のことです。ただこれだけで終わってしまうと、価値観の合わない人とは相入れないままに終わってしまいます。それに、ほとんどの人は価値観の合わない人とも仕事をしないといけない場面が何度もあります。

では、どうすれば良いのでしょうか?

結論から言えば、「仕事への価値観」という言葉への解像度を上げることです。具体的には、要素に分けて考えること。

次の2つを行うことです。

①自分の価値観を要素に分けて理解して、忘れないようにする。
②その上で、相手の価値観と何が同じで、何が違うのかを理解する。

つまり、どこが違い、どこが同じであるか。違う部分と同じ部分を確認して、それを粘り強く探っていくことです。

私も今の会社に入社した当初、どうしても馬が合わない、価値観が合わないという人がいました。そういう人に接する時は相手の価値観を否定するのではなく、むしろ「どこか共通点はないか?」「同じ目標はないのか?」と考えることで相手を受け入れてきました。これは今の組織社会を生きていく上で欠かせないスキルであるとともに、自分自身が魅力的な大人になるために必要なことだと思います。


■「仕事への価値観」を分散して満たす

どんな人でも自分の求めるものを100%満たしてくれる仕事をしたいものです。でも、現実的にはそれは非常に厳しいです。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのような自分がやりたいことを全て決定できる創業者であれば可能性はありますが、普通の人にそれを求めることは難しいでしょう。

そこで、「分散して満たす」のはどうでしょうか。
つまり、一つの場所で全てを無理に求めようとしないことです。

例えば、著者の北野さんは普段東京で会社の役員をしていますが、一方で作家としての活動もしています。会社では達成やライフスタイルを大事にして、作家としては創造性や美的追求を強く求めています。自分が求めるものを分散させているんです。

人生はマラソンのように長い道のりです。年齢、結婚、出産などその時々で自分が満たしたい価値観が変化するからこそ、分散させることも生きていく手段としてはありではないでしょうか。本業では一つのことに打ち込み、副業や趣味で分散させる生き方も良いのではないでしょうか。


■まとめると

人が働く理由は人それぞれ異なっており、決まった答えはない。

自分が働く意味を考えるためには、自分の「仕事への価値観」を考えてみると良い。「14の労働価値」を参考に自分が仕事に何を求めているのかを書き出してみる。

自分が仕事に何を求めているか知ることで、以下のような効果がある。

・仕事選びに役立つ
・誰かと衝突した時にその理由を分析できる
・足りない部分を他の活動で補うことができる


君の立場になれば、君が正しいし、
僕の立場になれば、僕が正しい
ーボブ・ディランー



▼資料引用元


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