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え、バイオマスも再エネなの?①

前回は、ガソリン車→EV車に切替えても、発電方法によってはCO2排出量削減の効果が薄れてしまうかも、というお話でした。

今回は、再生可能エネルギーってなに?というお話。
以前、友人に「バイオマスって実際モノ燃やしてるわけじゃん、なのになんで再生可能って言うの?」と言われたときにちょっと調べたこと。
ここでの友人の疑問はきっと2つあって、
・燃料を燃やしてる=消費している、燃料無くなる=再生可能?
・結局CO2出てる=再エネとは言うても環境的にいいの?
なので、この2つの疑問への回答という形で2回に分けてまとめてみます。

1.再生可能ってなにか?

再生可能エネルギーの定義

エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律(エネルギー供給構造高度化法)においては、「再生可能エネルギー源」について、「太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして政令で定めるもの」と定義されており、政令において、太陽光・風力・水力・地熱・太陽熱・大気中の熱その他の自然界に存する熱・バイオマスが定められています
(経済産業省 資源エネルギー庁 「再生可能エネルギーとは」)

主な条件は2つ。
①非化石エネルギー源である
②永続的に利用できる
日本の政令で定められているのは
・太陽光
・風力
・水力
・地熱
・太陽熱
・大気中の熱その他の自然界に存する熱
・バイオマス
とのこと。
英語のサイトには、未だ開発中とされながらも上記に加え、Marine/Oceanというカテゴリーで潮流や波を利用した発電方法を加えているものもありました。

関電のサイトでは、CO2を増加させないを含め、わかりやすい記載になっています。

「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」の3点
「Q.再生可能エネルギーとは何ですか?」 by 関西電力


ここでは、政府の条件である①②を見てみます。
①非化石エネルギー源
 これは分かる。バイオマスの燃料は動植物由来です。
②永続的に利用できる
 バイオマスの原料もたくさんの種類がありますが、基本的には林地残材(木材商品の余り)、家畜排泄物、稲ワラなどの廃材がメインとなっています。つまり、燃料にすることを目的として生産されているものではなく、他の産業で余ったもの、廃棄するものを活用しているということ。なので、他の産業がある限りはなくならないもの、と捉えることができるのではないでしょうか。
バイオ燃料など、燃料にすることを目的としたトウモロコシの栽培なども実際にはあるので、そのあたりをどう「再生可能」と捉えるのか、個人的には疑問が残るところでもあります。

補足までにバイオマスの種類はコチラ。(経済産業省 資源エネルギー庁 「バイオマス発電」)

バイオマス種類

ちなみに以前は「バイオマス燃料」と「バイオ燃料」を同義として用いていたようですが、以下のように、液体のみをバイオ燃料と指すような使い分けをするケースもあるようです。
(一般財団法人 新エネルギー財団 「木質バイオマス、バイオマス燃料、バイオ燃料とは」) 

木質バイオマス:固体(林地残材、製材廃材、建築廃材、他)
バイオマス燃料:固体、液体、ガス体(バイオガス)
バイオ燃料  :液体(バイオエタノール、バイオディーゼル、他)


次回は最初に記載した「疑問2.燃やすときにCO2出てるけど環境的にはどうなの?」を書きたいです。先に言ってしまうと、カーボンニュートラルってやつです。※次回が明日になるかはわかりません…


余談:
noteを始めて3日目くらいに書いて下書きしていたものをupします。
ヘッダーは2016年フィンランド旅行より。

余談2(過去の自分が記載):
慣れないのもあって、どういう流れで書こうか、とか調べながら書いていたので、ここまで書くのに2時間を要してしまいました。
再生可能エネルギーの定義について、国際機関で定めている文言も入れたかったのですが、明確なものが見つけられず。IEAとかIRENAとかにサッと書いてあるかと思ったのですが…
あまりキッチリと書こうと思うと時間がかかりすぎて結局続かなそうなので、まずは自分の能力と労力に見合ったボリューム・内容で、自分のメモ的な感じで書いていこうと思います。続けることを目的として。で、箸休め的に留学の話とか、イギリス生活の話をしてきます!


日本はGWモードなのでしょうか。たのしんでください!

ぱりしゅわ 2021年4月26日 19:51 (GMT)

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