退職を考え始めてから実際に辞めるまで

昨日、記事を投稿したら、慣れないことをしたせいか、ズキズキと鈍い頭痛におそわれました。脳ミソの筋肉痛でしょうか。
「スキ」を頂けて嬉しかったです…!たぶんnoteで記事を書くことでしか届かなかった方々に読んで頂けた喜び。感謝いたします。

さて、前回の記事で、私が会社を辞めて、イギリスの大学院に留学していることを書きました。
留学に踏み切るタイミングや過程って人それぞれですよね。社会人が会社を辞めて留学することに対しては、ハードルが高いと思っている方も多いのではないでしょうか。私はといえば、退職に際してさほど苦労したことはないのですが、今日は、数ある社会人留学体験のひとつのエピソードとして、時系列で自分のケースを振り返ってみようと思います。

【2016年】なんとなく退職を考え始める

仕事が忙しくて、メンタルも辛かったので会社を辞めたいと思い始める。このときに本当に「身を削って」働くという感覚が分かった。多分、転職サイトに登録したのもこの頃じゃなかっただろうか。履歴書を作ったり、実際に応募したりもしたけれど、よい結果を得られず。そもそも仕事が忙しかったので、転職活動にかけるパワーもなく、結局そのままに。給料はよかったので、「労働以上の対価はもらっている…」と言い聞かせながら耐えていた気がする。
少々脱線するが、わたしは新入社員のとき、戦力にカウントできない「お荷物社員」だったことを自覚していて、自分の価値以上に給料をもらっていると思っていたので、後々に給料が見合っていない!と感じるようなことがあっても仕方ない、と分かってはいた。結局このメンタルやられていたときですら、そんなことにはならなかったので、経済的には相当恵まれた環境ではあった。

【2017年】
別の部署へ異動。あと2年くらいで辞めようかな~と漠然と思い始めるが、とくになにもアクションは起こさず。

【2019年】え、あっという間に2年が経ってしまった…そうだ、留学しよう!

1月
高校からの友人が会社を辞めたいと言うのを聞いて、ハッと「あ、自分も2年くらいで辞めようと思ってたのに!もう2年経つじゃん」ということに気付く。
そこから前回の記事で書いたように、退職したあとどうするかを考え始める。この時点で親にも報告したけれど、とくに苦言を呈されることもなく、「もう大人だし好きにしなさいな」くらいのスタンスだった。

2月
大学院留学を決める。
仲の良かった前部署の上司と先輩に報告。このときに、以前おなじように会社を退職して留学した先輩の話を聞き、コンタクトしてもらう。学びたい内容も似ていたので、実際の留学体験談を聞いたり、留学先(国、地域)のアドバイスをもらったりした。
留学先のこだわりは特になかったけれど、その頃から学ぶならエネルギー関連と決めていたので、なんとなくヨーロッパになるかなーというイメージは持っていた。文化や風景などヨーロッパへの憧れもあったので。

10月
会社で年1回の上司とのキャリア面談のようなものがあり、それとなく退職を考えている旨を伝える。上司も転職組だったので、意向はくみ取ってくれた(と思っていた)。

11月

無条件合格を取得
※留学準備のスケジュールは割愛。

2019年12月 会社、辞めます!

大学院留学の手続きを終わらせ、ひとまず大学院の席を確保した=留学が確定したため、上司に退職の旨を伝える。確か外出先からオフィスに戻るガラ空きの電車の中で伝えた気がする…。私は10月の面談でフラグを立てたつもりだったけど、上司は軽い雑談のつもりだったのか、10月に話したことを覚えていなかった…
その後、正式に退職願を提出。(退職願の書き方とかこのとき初めて調べた。私の会社は人事掲示版に退職願と守秘義務誓約の定型フォームがあった。)
キリよく、年度終わり(2020年3月)の退職希望にしたけれど、
3月末退職=3月半ばから有給取得で実質休み=年度末の業務困る
との判断で、退職日を考え直して、と提出したその日に一旦返却された(受理されず)。

・私の勤めていた会社は4月に定期異動があり、前部署の上司に「退職するなら12月中に申請しなさい、1月に入ると人事異動の協議が始まるから」と言われていたため、年内には言わないといけないとは思っていた。
・そもそも、私は2020年4月に異動する予定だったので、退職時期について揉めると思っていなかった。
12月時点では、オフィシャルにはなにも確定はしていなかった(はずだ)けれど、タイミング的に異動対象者だったし、2019年度の1年間は、翌年自分がいなくなることを前提に業務の共有や引き継ぎをしていたので、課長や部長も部署からいなくなるつもりではいてくれたと思う。
・そこで、私の後任として、2020年3月入社の中途採用が確定していたことを知る。3月に後任入社⇒1ヶ月引き継ぎ⇒4月に私異動を想定して、準備してくれていた模様。

【2020年】
1月
何度か課長、部長との面談をして、担当業務やプロジェクトの進捗を踏まえ、5月末退職(4月末 or 5月頭まで就業、その後有給取得)にて合意。
・退職にあたっての部長からのアドバイスは「立つ鳥跡を濁さず」。以前、同じ部署で迷惑をかけて退職した先輩がいたので、ここは強く言われた。実際、退職後も前職の方々とよくコンタクト取っているので、そういう人間関係は大事。
・私の会社は夏のボーナス支給が6月末で在籍要件があったので、いくら支給対象年月(2019年10月~2020年3月)にフルで就業していても、2020年6月末に在籍していないと1円ももらえないというルールだった。ぼぅなすぅ… ままま、やむなし。元はといえば3月末に退職するつもりだったし。

2020年5月 お世話になりました!

無事に最終日を迎え、円満退職。コロナの影響でほとんどが在宅勤務だったため、出勤している人は少なかったけれど、上司が見送ってくれた。みなさんに挨拶できなかったことは本当に残念だったけれど、致し方なし。社内向けの退職挨拶メールは、入社から退職までのエピソードトークを含む、小学生の卒業文集なみの大作となった。もう書きながら泣いてた。
(事前に退職を伝えていた、仲良しの2人だけをメールの宛先に入れ忘れたことは笑い話。)

「覚悟」という言葉がすき

ムダに長くなりましたが、振り返ると具体的に留学を考え始めてから実際に退職するまで1年3ヶ月、渡英するまでは1年半以上の時間がかかりました。
私は基本的にはフットワークが軽いと思っていて、普段は、木曜日に「今週末予定ないなー」と思ってから「そうだ、富良野へ行こう!」と思い立ち、その週の土日に東京から北海道に飛んでいくくらいのノリなのです (「そうだ室蘭に行こう!」もしたことある)。でもそんな私でも1年半かかりました。
今回の記事では、不安だったりやる気だったり、私の心情の変化はほとんど出さず、事実を羅列する形にしました。そのうち、2019年1~2月あたりの「会社辞めたいけど、辞めてどうしよう」の少々の葛藤について振り返りたいなーと思います。
社会人留学に踏み切れない、悩んでいる方の最初の壁って、「留学したいけれど卒業してから仕事探しできるかな」な気がしますが、どうでしょう。(私は「留学したい」よりも先に「会社辞めたい」だったので、ちょっとベクトルが違う悩み方かもしれません。)
大きな決断をするために必要なのは「覚悟」な気がします。わたしの場合、その覚悟は一発発起でフンッと出てくるものではなく、ちょっとずつ時間をかけてイメージを深めていって、自分の中で違和感がないレベルに達したとき、「いつでもどうぞ、準備できてますから=覚悟できてます」の精神になれる気がします。その状態に至らない段階では、とまどいや不安が渦巻いています。
「覚悟」の話はまた別のエピソードでも触れられたらいいなぁと思います。

ちなみに、私の友人は2020年2月に「留学しよう」と思い立ち、すぐ上司に伝えて(留学先もなにも決まってない)、6月に退職、9月に渡英した、という超スピーディーな子もいるのですが、そちらは相当めずらしい気がします。


ちなみにこの記事、8割方、昨日書いていました。
でもとりあえず3日坊主の2日目をクリア。明日も投稿出来ますように(もはやお願いごと)。
では。

2021/04/07 13:39 (GMT)
ぱりしゅわ

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