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令嬢小説を5000冊読んでわかった傾向

割引あり

そもそも令嬢小説とはなんだ?って話から始めるんですけど

いわゆる転生モノをはじめとする、貴族令嬢とその周辺人物(メイドや聖女を含む)を主人公とした、恋愛小説を指します。

魔法が使える世界、使えない世界、転生、召喚、巻き戻り、生き返り、TL(性的表現あり)、純愛、成り上がり、没落…すべてを含みます。

わたしはこれを数年かけて5000冊読みました。もう、侯爵から子爵、孤児から聖女、悪女、悪役…ありとあらゆるジャンルを読みあさり、それこそわたしが転生してるんじゃないかってくらい色んな令嬢たちの人生を覗き見ました。

で、何がわかったというのか

いかに分類や条件付けみたいな論理的な道筋をつけるのが不得手なわたしでも、これだけ読めばややわかってきたことがあります。

労せずして自分を見つけてほしい

これ。これが、令嬢小説のテーマです。要は“神授の愛され力”には価値があるとされているわけです。

努力したくない、ではない

この話のポイントは“努力したくない”ではないということなんですよね

努力は、人一倍している令嬢が多かった。自分の運命を見定め、回避したりより良くするために、彼女たちはできうる限りの努力をし続ける。

でも、その努力を「わたし頑張ってるんです!」「修行してここまでできるようになったので、この能力を買ってください!」と、喧伝することをしたくないんじゃないかなあ…

多くのストーリーには「君の努力を陰で見ていたよ」「君は研究に没頭していただけだが、世界が注目していたよ」「君は隠していたつもりでも、君の素晴らしさは隠しきれていなかったよ」「毒親は君を貶めて縛り付けていたんだ」のどれかが含まれてくる。
神授の親愛みたいな…陰ひなたなくまっとうに生きていれば、見ていてくれる人はいるよね、という理想の体現がそこにはある。

生意気な女 という呪い

女は一歩下がって、女はおしとやかに、女はパートナーに「うるさくしない」を心掛けよ…この呪いの影響もありそうじゃない?
大声で「わたしを見て!」という女は愛されない、選ばれない、殺される…

わたしすごいんです!という努力

私が読んでいたのは、あくまで”令嬢小説”なので、これは男の苦悩には無い!なんて思っていなくて…というか日本人全体がこの悩みを抱えていそうだな…とは思っています。
(バズったときに寄ってくる「嘘乙」とか「こんな作り話してまでバズりたいんかね?」みたいな引用で…そう思うんですけど)

でも、これって他者にはあんまり解消できない悩みじゃないです?
自分で吹っ切って「わたし、すごいんですよ!」という努力が必要なんだと思う。思い切るしかねえ

例えば、わたしが書き散らしたこのnoteに値段をつけ、それをついっ…Xで「読んでね」と宣伝するのも恥ずかしい。
でもやってみたらさ「悪くなかったよ!」っていいねしてくれたり、あまつさえお駄賃をくださる方がいるんですよね。それってとてもうれしい。

うちのオットは「昔、田舎に住んでいたぼくは、こうやってサッカーボールを壁に向かって蹴っていたら、とつぜんにスカウトがやってきて”君は天才だ!”って言われると思っていて…」という話をするんですけど

YOUTUBEの世界も似た感じありますよね
ジャスティンが動画を見て、おもしろいね!って言ってくれたらその日からスター!みたいな

でもさ、小坂大魔王さんがピコ太郎でヒットしたの、芸歴24年目よ!!
それまでだって壁打ちしていたわけじゃなくて、めちゃくちゃ地道な芸能・営業活動をなさっていたのよ!!!

いいところを宣伝していけ

わたしなんてマジでなんの努力もしていない人間だから、令嬢小説を読んでいても、7回も死に戻りしてそのたびに違う選択肢をとってみたり、探偵よろしく謎を解いたり、無理すぎる…わたしだったら500回くらい戻らないと、死に戻り問題の着手すらできなさそう…とか思ってる

令嬢小説に傾倒できるというひとは、それこそみんな陰ならぬ努力を怠らない人たちなんじゃないかなあ…

そうだとしたら「わたしはこういうこと頑張ってる」「私の描いた絵は一枚いくらです」「こういうイベントで講師やります」「討論したいからゲストで呼んで!」とか、どんどんいいところをアピールしたらいいと思うんだ

正当に評価される可能性を高めるために、どんどん「私のいいところはここ」って伝える努力をしないとならない。
恥ずかしいし、言っても何も起こらないかもしれないけどね

さて、この先は特に何も情報はないけど
わたしがすっごいかわいかった時代の、ドレスアップした背筋をじまんしとくので、お茶代を寄付してくださったら見られます

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