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誕生日だった


何を隠そう誕生日だった6/3。
主な有名人は唐沢寿明さん、長澤まさみさん、マカロンのまえじさん、木村勉さん(天下一品の創業者)、元ビビるの大内登さん、ハルカラの浜名ランチさん、ミスター ラファエル・ナダル(まじでテニス強いあの人)、やくしまるえつこさん(P-RITTSでジングル使わせていただきましたミュージシャン)、三浦翔平さん、など。
ウッディに似てる僕が声優を務める唐沢さんと誕生日一緒なんだからめっちゃいい。めっちゃいいよ。
菊田さんに似てる僕が菊田さんの奥さんの相方さんと誕生日一緒なんだからめっちゃいい。めっちゃいいよ。

ちなみに6/3は測量の日らしい。測量法が制定された日らしい。
かつてはム(6)ーミ(3)ンの日として日本でも使われていたらしいが、世界的には作者の誕生日が8/9のため、そちらに合わせるものとして2005年に日本版ムーミンの日は廃止されたらしい。
廃止されることあんだ記念日って。



大学四年ごろになって、一番調子に乗ってる時期に気付いたことがある。

”もっと誕生日ってなんでもしていいんじゃないか??”

「誕生日だから」という言い訳は思ってるよりも絶大な効果を持ってるんじゃないかと思ったのだ。相手には「あ、そうなんだおめでとう」の感情と「祝い忘れてたんだごめんね」の二つの感情が生まれて、もうその場でこちらをどうこう言うメンタルにはならないはずなのだ。
それに、誕生日と言いふらすこと自体誰かに迷惑ではない。
自分の誕生日を言いふらして、好き勝手やることにデメリットがないのだ。


そう気づいてから早四年。
毎年夢中になって誕生日を過ごしている。最高だ。


かくして今年も大誕生日宣言をして、最高の誕生日をスタートした。

誕生日は早起きに限る。
いや、誕生日だからゆっくり寝るという案もある。が、私の場合は普段寝てばっかなので特別感を出すには早起きなのだ。だらしのない事実。

思いがけずこの日はネタ見せ。
会う人みんなにおめでとうと祝ってもらえる幸せたるやない。ありがとうございます皆さま。また一つ大きくなりました。

楽しいのは今やツイッター、インスタグラムが発達してるもんだからSNSで登校すれば誰かしらがメッセージを送ってくれることだ。
最近めっきり連絡をとってなかった方からも「今度ライブ行くね!」なんて言葉を添えてお祝いしてもらえる。いつもなら「こいつキャリアで俺にリプしてねぇか?」なんて悪しき考えをめぐらせがちだが、誕生日は主人公なので「最高の仲間だ」になる。ありがとう。


ところで我が家は親ばかなので、必ず子供の誕生日はケーキを買ってお祝いしてくれる。ただ、いかんせん私の都合が不安定なものだから、今年の家族祝いは前日日曜に開催済み。うまいステーキにうまいチョコレートケーキ。ばかみたいだが、これが幸せなんだよなぁ。


とはいえ当日の夕飯も肝心だ。
彼女でもいれば確定なんだけども、ここ数年まるで色恋沙汰がないんだから望めない。寂しい誕生日だ。
いや、だが、日はネタみせ。間違いなく誰かいるはずだ。都留と夜ご飯をともにしてくれる人がいるはずなんだ。

ここで重要なのが
「もう誕生日だとアピールし終わっている状態」
ということ。
こうなると、これ以上ぐいぐい誕生日だとアピールすることは難しい状態に入っているのである。
ぐいぐいいこうもんなら
「あれ?こいつ誕生日だからって夜おごってもらおうとしてない?」
とか
「あれ?誕生日まだ祝ってほしいのかなこいつ?」
みたいに思われかねない。
ただ、かといって
「飯どうする?」
みたいなすかした聞き方をすれば
「あれ?こいつ誕生日なのに夜ご飯普通にすごすんだ。ていうか予定ないのに平気なフリしてない?え?」
とださがられてしまう可能性がある。
これが誕生日アピール方式の唯一の欠点だ。
一番いい打開策は一日中明るくふるまって、ずっとおしつけがましく
「ねぇ今日夜ご飯祝ってよぉ~!夕飯みんなで食べて祝ってよぉ~!」
と言うことである。
ただ、これには元気がいる。お疲れ気味の25歳にはひとモンスターいる。そしてこの日はモンスターを持っていない。
機を逸した私はネタ見せ終わりに帰宅しようと思い始めるも、うちの母親は絵にかいた様なうっとうしい母親なので
「夕飯を一緒に祝ってくれる女の子は見つかりましたか?笑」
みたいな余計なラインをしてくる。相手さすな息子に。
こうなると意地でも誰かと飯を食わねばならない。

するとそこにいたぎょねこの青木が言う。

「ネタ見せ終わったら事務所にキングオブコントのエントリー用紙だしにいこうや。」

光明。
青木光明。

ネタ見せ→事務所まで歩く→提出する→渋谷まで歩く→夜も遅いし飯でも食おうか

この自然な流れだ!!!!!
きたぞ!!!!!

「そしたら終わるまで待っててくれぇ。」

そう言い放ち自分のネタ見せへ。
戻るとしっかり待ってくれている同期。持つべきものは同期。

案の定表参道まで歩くことに。
よし。
たわいもない話で延々に盛り上がりアッという間に表参道。楽しいんだよなぁ。
サクッと提出して日も落ちて。

「表参道から帰る?」
「渋谷まで歩く?」
「ここまで来たら歩こう。変わんないでしょ。」

私が手をくだすまでもなく会話が進む。もう二年も一緒にいるんだから。

「飯くおか。」

きた!!!
りょーぞー光明!!!
お前も光明だったのだな。

一度通り過ぎたやよい軒へUターン。
危うく松屋になるところだった。危うかった。やよい軒がいいなんて駄々をこねるのは避けられた。

よし!!
これで!!誕生日一人飯回避!!!
ありがとう同期。
こんなめそめそな心境だったなんてとても口には出せなかったけど、俺はほんとうに嬉しかったんだよ。


安心して入店。
誕生日なので食べたいものを直感で選ぶ。爆弾定食だ。爆弾定食。うまいに決まってるんだから。

定食、くる。

「ばくだん定食になります。」
「はーい。」

よし、お先にいただきます、と左手で白米をつかもうとしたところ、ない。
白米がない。
やよい軒一番の強味、白米が。
俺誕生日だぞ。

「あのー、白米をもらってもいいですか。」

こじきみたいなことを言う誕生日は今年が初めてだよ。

もりもりご飯を食べて一件落着。
会話の流れでライブの話になり、ぎょねこがここ三年で一番の揉め事を起こした。カズヒロがほんの一言失言をして小島お青木が血相を変えた。いや、できれば僕の誕生日以外でやってほしかったなぁ。


やっとこさ済ませた夕飯。
ここでラインがくる。

「仕事終わったら祝いにいこうか?」

のっぽくんだ。

まったく彼という人間は死ぬまで親友だ。
ここらさらに誕生日を盛り上げてくれるんだから。

23時前、葛西にてのっぽくんと合流。

「どうすんの。なんかすんの。」
「俺は、ゲームがしたい。」
「よし、やろう。」

ブックオフで古いゲームを物色し二人協力プレイの「ドンキーコングリターンズ」をチョイス。Wiiだ。
誕生日お菓子もコンビニで買ってもらい、ついでに誕生日乃木坂一番くじも挑戦。Dのステッカー。中身はなんとかずみん。最高。かずみんとは友達になりたいなぁ。本の話したい本の話。本と本をぶつけあって雌雄を決したい。

帰宅。
24時。

ドンキーコングスタート。
みなさんご存じかと思うけれども、この横スクロール型ドンキーコングというのはね、死ぬほど難しいんです。この年でやればさすがにねぇ、とか思うだろうけど、なかなかどうしてジャンプして進むだけなのにまぁできないんですこれ。一回目に越えられた岩場に二回目は当たるんです。同じとこで何回も何回も死ぬんです。よくできてる。

気づけば4時。
外は白みだしている。
ステージ4まで進んだ。ただ、見る限り、あと4つはステージがある。
くそ。
負けだ。
4時間やって4ステージ。あと4ステージを8時までやりきる体力はない。というかそこまでしても楽しくない。

「残りは君の誕生日におあずけだ。」
「そうだな。」

朝4時、こうして長い誕生日は終わった。
今年も色んな方に数々のおめでとうを言ってもらえてわがままできた一日だった。
来年は、彼女がいるといいなぁ。
で、夜はゲームクリアできるといいなぁ。

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