昆虫、恐竜、進化など

最近、友人と飲みに行ったら「なんか…昆虫と公園の話しかしてなくない」といわれました。
いわれてみると、そうでした。

とはいえ、すぐに違うものに興味が移りそうな気もするので、この辺で昆虫、あと恐竜について、書いておこうと思います。
先に結論を書くと、昆虫や生き物に対する見方が変わりました。

昆虫 はじまり

秋頃に会社の同僚からカブトムシの幼虫を数匹もらいました。たくさん産まれたらしいです。
それでカブトムシの幼虫を育てることとなり、ついでにその生態について調べました。

この本が、わかりやすかったです。
たくさんのふしぎ カブトムシの音がきこえる

子供向けながら、カブトムシについて、卵から幼虫、蛹から成虫になるまでがまとめてあり、とても参考になりました。
勉強不足のため、いまさら知ることが多かったのですが、この年になって知ると、いろいろ感慨深いものがありました。

例えば、カブトムシは、その寿命が1年で、大半を幼虫として過ごし、繁殖の時期の数ヶ月だけ成虫で過ごしますが、それぞれ栄養を取り込むこと、種を次の世代に遺すことに特化しているそうです。
難しくいうと、成長の各フェーズにおいて、それぞれの目的に特化した見た目も異なる形態となっている点が考えさせられます。

また、蛹から成虫になることを「変態」といいますが、その際に神経(骨組み)だけ残して身体をドロドロに溶かしてしまい、成虫に向けて身体を再構築するのだそうです。
言葉としては聞いたことがありましたが、そんなことをしていたのでした。
変態、すごいぞ。少年マンガでそんなキャラクターがいたら胸熱でしょう。

子ども科学相談室

子供達の疑問にその道の先生が答えるラジオ番組で、わたくしの疑問もちゃんと質問されてました。

昆虫についてインターネットで調べると、子ども科学相談室の応答がヒットして、その関連で、昆虫や恐竜について、おもしろいものを見つけました。
いろいろありましたが、その中でも際だつものを紹介します。

冬に活動する虫はいるの?

「ツクツクボウシも鳴き始めて、もう秋って感じで、さびしくなってきたね」
こんなことをぱっといえる大人になりたいものです。

セミの抜け殻は食べれるの?

昆虫の研究者なら昆虫食も少なからずたしなむようで、子供のちょっとした質問からだいぶ深めの解説となり、結果、子供がひいてないかと思いました。
ちなみに、動画は見つけられませんでしたが、その後の別の相談で、一応セミの抜け殻は食べてみたらしく、足の付け根は固かったけど、パリっとして食べられたという話をしたそうです。

ティラノザウルス(約13m)vsスピノザウルス(約17m)

あまりに博識な少年に先生もヒートアップした回です。
内容的にはちょっと分からないところもありつつ、地球史上の最強生物である恐竜の、さらにその最強は誰だって話題は、盛り上がること間違いなしですね。

恐竜は今も生きてるの?

両生類→爬虫類→恐竜となったのち、恐竜の一部は鳥類に進化したといわれており、恐竜は絶滅したけど、今身近にいる鳥類は、昔(5000万年前)は恐竜だったんだと考えると、それも胸熱ですね。

恐竜と鳥類の境目は?

少年の疑問に鳥と恐竜の専門家が答えます!
その他、恐竜の質問は、自然とテクニカルな議論になりがちでおもしろいです。

恐竜

ということで、恐竜にも興味が湧き、子供に読ませるふりをして、図書館で図鑑や学習マンガなどを借りて読みました。
とりわけ、ティラノザウルス最強説は熱かったです。

ティラノザウルス最強説の極めつけはコレかと思います。

種の類型の隙間に存在するひ弱な恐竜が、数千万年の進化を経て、恐竜時代の最終段階で最強ランクにたどり着いたという解釈は、ちょっと都合がよすぎかなと思いつつ、やはり興奮しますね。

あと、恐竜のロマンといえば「恐竜時代の終わり、種の絶滅」です。
いろいろ本を読むと、中には単に地球に巨大隕石が落ちたから絶滅したというだけでなく、そのタイミングにおいては、地球の環境変動などにより、既に種としては衰退していたという話もありました。
衰退期にとどめの一発が入ったという感じです。

また、生物の絶滅において考えてしまうのは、その時代を代表する生き物は生き残れず、生き残るのは小さい生き物(ほ乳類やその他)だったという点です。
同じようなことを書きますが、1億年以上続いたとはいえ、やりすぎなまでに進化した巨大恐竜は環境変化により絶滅し、変化に適応できた一部の恐竜(例えば羽毛を持っていた、体が小さく食糧難に耐えられたなど)は鳥類として今に残った、といえるかもしれませんね。

総じて、今に通じていると思いました。

あと、頭突きでおなじみのパケキファロサウルスは、かつては頭同士をぶつけてた訳でしたが、最近では腹あたりに押し付けてた説となっており、仲がよいのか弱点ねらいなのか、想像するとリアルだなーって思いました。
あと、ティラノザウルス全盛の同時期には、全長35mと推定される恐竜もいたようで、そいつは草食系ということもあり、ランク外扱いなのもおもしろいです。

昆虫 蝶と蛾

また昆虫の話に戻りますが、蝶のことで、おもしろいと思った点が2つあります。

ひとつが、蝶と蛾は、おおざっぱにいうと「見た目以外に大きな違いがない」ということ。
きっかけは、先日に人からもらった野菜に青虫が着いていたので育てることにしたとき。
モンシロチョウかと思ったのですが、尺取り虫っぽい動きをしていたため調べたらヨトウガでした。
調べる中で、はじめは夜に行動する蛾があり、そのうち昼に行動する種が現れ、種を遺すためなどで羽の彩りを強化したものが蝶なのだと知りました。
そう考えると、蛾も抵抗少なく育てられそうです。

もう一つは、この本です。
かがくのとも にわのキアゲハ

卵から幼虫になり、はじめたくさんいた幼虫が、他の虫に食べられながらも蝶になるという話で、その中でもアリにおそわれるところ、蛹からハチが出てくるところは、自然界の現実を思い知らされます。
いかに人間が「みんな仲良く」をうたっても、自然界は弱肉強食なのだと、なんか悟ったような気がしました。

昆虫 ハチ

先に書きましたが、蝶や蛾の幼虫かと思ったら、ハチが出てくるなんてことは、往々にしてあるようです。
いわゆる「自然界あるある」。

それで、この本を読んで、ハチについて考え方が深くなりました。
たくさんのふしぎ ハチという虫

はじめは木や草に卵を産んでいたキバチやハバチが、あるとき間違ってほかの虫に卵を産んだことから、ある意味での「ハチ最強説」が始まるようです。

どういうことかというと、キバチやハバチが、他の虫や卵に自分の卵を産みつける「寄生バチ」として進化し、その中で相手をマヒさせる程度の毒を獲得し、それからより効率的に子育てをするために、相手を巣に持ち帰る「狩りバチ」として進化し、強い毒を獲得したということです。
(狩りバチへとなる中で、そこから花の蜜を集めるミツバチになることもあり

ハチは刺す虫という理解から、ほかの虫に寄生もするし、狩りもする虫、そして虫や植物、人間の生態系にも影響を与える虫というように、自然界では重要な役割を担う虫だなと思いました。
ちなみに、以上のとおりなので、刺すハチはメスだけだそうです。

おわりに

昆虫や恐竜について調べていた期間は、それはそれで、デザインパターンや大河ドラマをみているような感覚でした。
もし少年時代にハマっていれば、友達とも熱く語り合えたのですが...。

だらだら書きましたが、生物の進化について、なかなか簡単にまとめられるものではありませんでした。
が、「これからを生きる知恵」のようなものがあるのだろうとは、なんとなく思いました。

また、調べていくと、植物のこと、地形や気候のことなど、次々に関連して自然科学に関する調べ物が増えていくような気がしました。
例えば、カブトムシを育てる、食べるのはコナラやクヌギらしい、どの木だ?とか、12月になると冬眠するらしい、どこにおけばいいんだ?とか。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

余談

こんな本も読みました。
ゆるかわ古生物図鑑

恐竜の「その前」の時代は、さらにやりたい放題だったようですね。
ゆるかわで書かれているので、とっつきやすく、うちの娘も読んでました。

昔、深海生物についても本を読んだことがあるのですが、極限状態の環境においては、生態系というか、生き物の形状は、人間の想像を超えるんだなと思いました。
昔の人が想像した地球外生命体と深海生物がよく似てるのは、そんなことも関係しているとか。

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