効果・効能の謳い文句に注意

ある会社の社員から突然ダイレクトメッセージをいただきました。

その会社では〇〇シールというのを販売している。

 これは貼るだけで色んな効果があるそう

 

体験談が豊富で、曰く

しわが取れた

関節の痛みが取れた

生理痛が楽になった

寝つきが良くなった

花粉症が楽になった

やせた

等々‥

また水の入ったボトルに貼っておくと中の水をスプレーすることで肌がきれいになった、とか、その水で花がきれいに育ったとか‥

で、その社員曰く、私の理論で物理学的に説明して欲しい、ということでした。

 

私のPF理論は外気功を説明できるのですが、理論自体はあくまで仮説であり、外気功そのもののエビデンスと共に理論自体の検証も、まだまだこれからの課題です。

そのことを伝えたうえで、以下のように伝えました。

「‥しかしもっと大きな問題があります。
 〇〇シールの「効果」をしめすものは、「体験談」にとどまります。
 残念ながらこれだけだと、私的にも本当にその効果があるのかどうか判断できかねます。
 科学的に効果が「ある」ことを実証するためには、「疫学調査」が必要になります。
 要するに統計的な調査です。
 また、プラシーボ効果を排除する二重盲検試験もなされていないようです。
 これらの調査は大変手間がかかるものであることは承知しておりますが、何らかの「効果」を謳うのであればやはり避けて通れません。
 効果が不確かなまま私の「説明」を付けることは、控えたいと思います。」

送付したDMからの抜粋

 もし承諾していれば技術顧問料とか取れたのかもしれませんが、疑似科学の片棒担がされるのはゴメンなので。

 世の中には疑似科学を振りまく専門家や、「陰謀論はダメ」と言いながら陰謀論振りまく人など様々ですね。

 （少なくとも）末端の人は悪意がないから、余計に厄介です

○Kindle本
「再会　－最新物理学説で読み解く『あの世』の科学」
https://www.amazon.co.jp/dp/B0973XR53P

○ブログ“Beyond Visibility”
不思議現象を「根拠をもって」科学する
科学は、ホンモノこそが面白い
https://parasitefermion.com/blog/