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教師の思考停止型手抜き

前にもどっかで書いたんだけど、私は中学2年の時東京から山形に転校し、校則の変化に戸惑った経験があります。
 
特に髪型。
 
東京のときはまあ自由。
 
まず、チェックされない。
 
生徒手帳見れば一応規則みたいのは書いてあったけど、チェックされないから意識もせず、何が書いてあるのか詳らかにせず過ごせた。
 
だからと言って脂ぎったリーゼントとかモヒカンがいるわけでもなく、皆自然でしたよ。
 
それが山形はと言えば、五分刈り推奨、やむを得ない場合は前髪は3㎝以内(定規でチェック)、耳にはかからない、後ろは襟にかからない。
 
女子はよく覚えてないけど、まゆにかからない、耳は全部隠れないとかだったかな?
 
これを毎朝チェック、朝礼ごとにチェック。
 
違反者は全員座っている中で立たせて吊るし上げ。


生徒は話し合いの対象外?

あ、「東京は」、「山形は」と一般化するつもりはないので、一応特定しておきます。
 
東京は稲城一中、山形は山形一中、40年以上前の話ね。
 
で、私は転校生ながらなぜか生活委員、すなわち取り締まる側に。
 
自分自身が短くすることに抵抗あって髪長めなため、心理的負担は絶大なものに。
 
余りの理不尽さに、その理由を担任に尋ねると「○○(生活指導)に聞いて」と。
 
でその生活指導に尋ねると「みんなで決めた」と。
 
みんなって誰だ?いつ決めたんだ?そのために全校集会でも開いたのか?(絶対開いていない)
 
仮に集会したとしても、転校生の僕は関与していない。
 
大分あとになって友人に聞いたら、中学進学直前の小学6年生の時に中学での新生活の案内があって、その時髪型についても言い渡され「悲しかった」と。
 
やっぱしトップダウンじゃん。
 
少なくとも「みんな」の中に生徒は入っていない。
 
それをさも「お前らも同意しただろ?」的に言うのがまずオカシイ。

ウソはいかんだろ

人手不足の時代、いろいろ仕事を掛け持ちしていて学校の先生も大変だと思うけど、ウソを教えてはいかんと思うのですよ、最低限のこととして。
 
小学3年生の宿題で「9÷0」が出題された、と。
 
正解は「答えなし」か「割れない」などとなるでしょう。
 
それが「0」との回答に丸がついたと話題に(https://togetter.com/li/412606)。
 
くり返すがウソはダメだ、ウソは!
 
そしてもし「解なし」と教えていなかったのであれば、出題すること自体問題でしょう、高々小学3年生に対して。

せっかくのチャンスを奪う、それも教育?

私の知人は帰国子女で、英語を母国語として育ちました。

日本の中学に入った時の体験談として、英語の授業でネイティブスピーカとしての(正しい)発話をすると怒られた、と。
 
理由は「教えてないから」。
 
それで、授業中はわざとカタカナ英語に崩してしゃべったという、恐ろしくもばかばかしい実話を披露してくれました。
 
もしクラスにそういうプロフィールの生徒がいたら、むしろ正しい発音を聞くチャンスなんじゃないですか?
 
機材を揃えるまでもなく、すべての授業がLL教室に。
 
まさかとは思うけど、もしも自分より良い発音にカチンときたのだとしたら、それは教師としてあまりにも度量が狭い。
 
「教えてない」が理由の✖と言えば、同じく小学3年生の理科で「時間がたつと、かげのむきがかわるのはなぜですか」の問いに「地球が回るから」が✖。
 
正解は「太陽が動くから」。
 
さらに「学習したことを使って書きましょう」と先生の注意書き。
 
いやいやいやいや、おそらくその生徒は太陽が動いて見える裏事情を知っている。
 
これとて、「ほんとはね、太陽が動いて見えるのは実は地球が回っているから」とほかの生徒に教えるきっかけになるでしょう。

難しすぎる?

子によってはそうかもね。そういう子には「4年生まで待ってね」、で理科という科目への興味がガゼンわくかもよ。

このくらいの緩急あってもよいのでは?

こういう呼吸が、対面かつ一対多のレクチャーの醍醐味でしょう。
 
そこまで必要ないと判断したとしても、この生徒の答えに✖をつける先生は、私からすればそっちが✖。
 
まずもってそれは不正解ではない。

教育、それは炎を燃え上がらせること

まだ教えてないことだから、を理由に✖つける行為、その背後にあるものをひとことで言えば、これまた教師の手抜き。
 
髪型を不必要に揃えさせるのと根は一つ。
 
なぜその髪型でなければならないのか?
 
そこに合理性があると言うのなら、それが理にかなっているのはなぜかを考えさせる。

「一中生らしい」の一言で片づけるのではなく、髪型自由な学校もある中でなぜウチはこの短髪であるべきなのか、どの教師に聞いても説明できて当り前では?
 
それが生徒の人権を尊重するということであり、教育というものでしょう。

それが現実は真逆。

回答はせずたらいまわし、挙句に他者責任の決まり文句。

容姿の乱れは心の乱れとか何とか言っていたのも思い出します。
 
であるならなおさら、教育者として心の乱れの方を正すべきでしょう、とことん話し合って。

その「乱れ」がなぜ「乱れ」なのか、気づくきっかけになるでしょう。

そしてその気づきは、高校、大学、そして社会に出た後にも応用できる知識のベースとなります。
 
外身から型にはめるのは調教であって、教育ではない。
 
人目に晒して辱める、ましてや教員室に呼んで床に座らせバリカン(山形一中の実話)なんて論外。
 
こういう教師側の「心の乱れ」が、本当の正解が✖になる、科学の原理を無視した指導に結びつくのでしょう。
 
必要な手間はかけるべき、それができないというならもう教育の場から足を洗ってくださいね、よろしく!

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