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誰でもできる「科学的思考」

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震災や感染症などで不安や混乱が取り巻く社会に決まって広がる似非科学、デマ。 SNSが発達した今、あなた自身がデマ拡散に加担しているのかも。 これは、ニセ情報に騙されないハウツーを…
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2024年7月の記事一覧

「立証責任は科学者側」ですか?

「立証責任は科学者側」ですか?

2004年5月11日(現地時間)、メキシコ国防相は未確認飛行物体の目撃事案を発表しました。

それによるとこの年3月5日、空軍パイロットが通常の麻薬取引警戒任務で飛行中、同国カンペチェ州上空で11個の未確認飛行物体に遭遇し撮影した、と。

乗組員によれば、それらの発光体は機体を取り囲んで消えたとのこと。
 
作家でもありUFO(以下では「宇宙人の乗り物」の意味)信奉者でもあるペトロ三木はこの件に関

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「科学は万能」という無能

「科学は万能」という無能

科学は人類の知識と技術の発展においてその骨格をなすもの。
 
現代社会において生活に密着する医療、通信、交通、環境保護など、またそれにとどまらない数多の分野において、私たちはその恩恵を確かに日常生活で享受しています。
 
そのせいもあってかないのか、科学者への科学万能論者レッテル張りがとまらない。

常に発展途上科学は観察、実験、そして論理的推論に基づいて自然現象を理解しようとする試みと言える。

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カフカと投票率

カフカと投票率

プラハ生まれの作家、フランツ・カフカの作品に、「ユダヤ人」のキーワードは確かに一つも見出されない。
 
それでも彼自身は、自身がユダヤ人であるという身の上と当時の(今もだけど)ヨーロッパに厳として存在した反ユダヤ的感情との板挟みに、生涯悩み続けていたのは事実です。

反ユダヤ、二つの潮流20世紀に入り、ユダヤ人への憎悪を助長した思想的背景の一つとして社会ダーウィニズムを挙げることができるでしょう。

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