【第0134稿】ウーバーイーツが北海道に参入しないワケ

いつまで経っても札幌にウーバーイーツが来ないんですけど…と思っている諸兄に悲報です。

北海道にウーバーイーツは来ません。

何故か?と問われたならば、おそらく北海道民の方がその理由を把握していると思います。ものすごく端的に言ってしまえば

高い


からです。厳密にいえば価値観の問題で、例えば500円で買える弁当を、自宅に届けてもらうというだけで800円になるならば、「自分で買いに行くからいいよ」と思ってしまうのが北海道民です。

じゃあこれが、500円が550円になる、だったらどうするか?若い世代は「それくらいなら」と思うかもしれませんが、それでも根底は「取りに行ったら50円安いなら取りに行くからいいよ」です。

こんな話を聞いたことはありませんか?曰く、

北海道民は数百メートル先のコンビニに行く時も自動車を使う

ええ、使います。なぜならそれが普通だからです。北海道民の常識の中に、「歩いて買い物に行く」というのはありません。否、それを常識にする人もいますが、マイカーを持っている人の大半は当たり前のように車を使います

それはなぜか?

外が寒いから。


もちろん、他にも「お店までの距離が遠い」とか「まとめ買いすることが多く、荷物を運ぶのが大変」とか「雪の中を歩くのはしんどい」とか「基本的に駐車場が無料なので気兼ねなく車が使える」とか、色々理由はあります。

なので、北海道民は「買い物に行く」ことが「苦ではない」という潜在意識があり、わざわざ持ってきてくれるのはありがたいけど有料なら自分でやるからいいよ、という感覚になるのです。

また、北海道民は総じて「ケチ」です。有名な話では、「北海道では携帯電話が売れないので、タダで配られている。それをゲットするためのツアー旅行があった」と言われるほどでした。確かに私も、初めて持ったPHSも携帯電話も本体1円とかだった気がします。

もう1つ有名な話として、「やきそば弁当の中華スープ」があります。その発想が本当かどうかはわかりませんが、曰く「北海道民はお湯を捨てるのももったいないと思うので、戻し湯で飲める中華スープを付けた」と。

関東圏に住む友人が言うには「戻し湯でスープを飲むとか気持ち悪いんだけど」。それを聞いた私は全く意味が分かりませんでした

え?だってカップラーメンならスープ飲むべさ。それが別の器になっただけで、なして気持ち悪いってなるのさ?

1年の半分近くが冬である北海道にとっては、お湯の1つも貴重であるという昔話から出た逸話だと思いますが…それくらい道民はケチなんです。


ここで1つ、実例を出してみましょう。
ウーバーイーツではなく、出前館の話になるのですが…


出前館で吉野家の牛丼を頼んだとしましょう。
一応、利用下限が1500円なので、牛丼大盛×2にしてみます。

通常価格(持ち帰り価格)

牛丼大盛1点→563円(税込)
2点で1,126円(税込)

出前館

牛丼大盛1点→830円(税込)
2点で1,660円+310円(送料)=1,970円(税込)

差額

1,970円-1,126円=844円


ね。わかりますか?単純計算で75%増しになるんですよ。
自分で取りに行くか、誰かに運んでもらうかの違いだけで75%増し。

詐欺?


と思われても仕方のないことです。そもそも、なんでお店で563円の大盛が出前になると830円になるのかが分からない。持ち帰りとなんら変わらないはずなのに、なんで267円も高いのか。それが送料だというならわかるが、別途310円も送料を取っておいて、さらに267円も高い。

もう意味が分かりません。


この時点で買う気は出ません。出前なんか頼まず、自分で買いに行きます

東京の人たちやウーバーイーツを当たり前のように利用している人たちは、この値段差(75%増しは大げさな例だと思うけど)でも納得して注文するんですよね?

金持ちばっかだな東京。

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