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【パラリアで第一志望に受かった生徒が書く】偏差値を上げた私の勉強法 『国語編』

皆さん、こんにちは。私は今年(2021年度)、受験を終えた者です。

軽く自己紹介をすると、春日部東高校に入学するも勉強が上手くいかず、高校2年生で春日部の自学自習型大学受験塾のパラリアに入塾。現役時、私立文系志望として、高望みの受験をするも結果は全落ち。浪人では国公立文系志望として、数学など現役時では受験に使わなかった教科をゼロから勉強して千葉大学を目指し、パラリアでブログを毎日書きつつ勉強した結果、めでたく第一志望の千葉大に合格することができました。

1年間書いていたブログが気になる方は以下のリンクより御覧ください。

概要

今回の記事は、私が千葉大学に受かるまでの国語の勉強法を書いていきたいと思います。

全体としては、国語の勉強として、現代文、古文、漢文の3つに分けて説明します。また、国語の勉強において欠かさず行っていたことも最後に紹介します。

今回紹介する勉強法ですが、私は浪人で国公立志望となり、数学など新しく始める教科に時間を使う必要がありました。そのため、国語に使う時間は現役時より少なかったです。その中で私は国語の成績を上げました。

効率が良く、なおかつ確実に成績が上がる勉強法

これを私の第一志望合格を根拠に紹介できると思います。

参考書や勉強法は実際に私が活用していたものなので、国語の成績や勉強法に悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。


【現代文】 


共通テストなどでは一番配点が高い現代文。

勉強をしていなくても一定の人は問題を解くこと自体は出来るのではないでしょうか。

なぜなら、現代文は日本人なら読むことが出来るからです。

しかし、勉強をせずに現代文の高得点を取ることは難しいです。

その理由は単純で、現代文で出題される文章は簡単ではなく、また、得点を取るためには正確に文章を読んで問題を解く力が必要だからです。

もちろん元から硬い文章を読み慣れている人であれば、比較的現代文の文章を正確に読むことはできると思います。

ただ、実際に現代文を元から解ける人は少ないと思います。少なくとも、私は現役時は現代文をそこまで点数を取れる人間ではありませんでしたし、浪人で改めて勉強をし直して、点数を安定して取れるようになりました。

ということで浪人時の私が行っていた現代文の勉強法を紹介します。


①漢字


現代文において、かなりの確率で出題される問題として、漢字があります。

漢字は共通テスト、私立入試、国立2次試験と、現代文を解く上でほぼ確実に直面します。

しかし、こう思う人もいるのではないでしょうか。

「漢字なんて勉強しなくても良くない?」

実際、私もこう思っていました。

漢字は元から何点かは取れるし、対策しても貰えるのは数点。

あまり意味はないと思っていました。

しかし、今はそうは思いません。

入試は数点で合否が変わります。

漢字の点数の差だけでもそれは言えると思います。

また、漢字はほとんどの入試で出題され、現代文の勉強の中で確実に対策できる分野です。

そう考えると、現代文の高得点を目指す上で、漢字の勉強は必要と言えます。

漢字の参考書は、漢字とその意味を覚えることが出来たため、「入試 漢字マスター1800+(河合塾シリーズ)」を使っていました。

この参考書は赤シートを活用することも出来るため、非常に漢字の暗記がしやすかったです。

参考書の進め方としては、初めに問題を1つずつ解いてみて、知っているものと知らないものを分けます。これは漢字の書き方や読みだけでなく、意味も対象です。

1周したら、知らないものをひたすら周回して暗記していきます。

周回の中で暗記出来た漢字などはチェックをつけ、周回の対象から外しましょう。1周にも時間はかかると思うので、その中で暗記が出来ていれば、暗記の精度は問題ないです。もちろん覚えたものをそのまま放置していたら忘れてしまう可能性もあるので、時折暗記の確認はしてください。

私はこの漢字の勉強をパラリアで夕食の時に行っていました。

片手で出来る勉強だったからです。

参考書も小さく、手軽に勉強が始められると思うので、ぜひスキマ時間に活用してみてください。


②現代文単語


先ほど、現代文の文章は簡単ではないと言いました。

その理由の1つとして、語彙が難しいということが挙げられます。

いくら現代文といえど、自分の知らない単語を何個も文章に組み込まれては、完璧な読解は不可能です。

そして、現代文の入試では日常で使われるものから使われないものまで多種多様な言葉が使われます。

現代文単語は、その知らない言葉を覚えるための勉強です。

しかし、漢字同様、こう思った人がいると思います。

「現代文の単語なんて大体分かるから平気じゃない??」

確かに、大体は分かるかもしれません。

しかし、大体では点数は取れません。

現代文の入試では、非常に正確性が重要となっています。共通テストの問題の選択肢などは、少しの言葉の意味の違いが正解と不正解を分けることもあります。

現代文で点数を取るためには、文章を正しく理解しなければならないのです。

そのためには、現代文の単語は把握していなければ厳しい部分があります。

私も、

「現代文の単語など大体覚えているし、日常で使ってるから問題ない。」

と思っていました。

しかし、現代文単語の勉強をしていて、私は気づきました。

私は日本人でありながら、知らない単語の意味はもちろん分からず、ましてや、知っている単語の意味までも間違えて覚えていたのです。

自身を過大評価していました。

1度、現代文単語帳を開いてみてください。現代文の点数が上がらない理由がそこにあるかもしれません。


現代文単語の参考書は、現役の時に配布されていた「イラストとネットワーキングで覚える現代文単語げんたん」を使いました。

単語と意味、例文と問題があれば良いと思っていたので、買い替えませんでした。

参考書の進め方としては、右ページで単語とその意味を覚え、例文と類義語を確認し、左ページで問題を解くという形にしていました。

暗記は漢字と同じような周回の仕方をしていました。左ページはアウトプットですが、あくまでおまけのように思っていました。基本は右ページの単語を覚えることに重きを置きました。

また、現代文単語も夕食の時に行っていました。


③現代文読解&演習


現代文で点数を取るためには、文章を正しく読み、設問に正しく答えなければなりません。

そのためには、文章の前後関係、段落の意味、設問の解き方など、漢字や現代文単語の1STEP上の勉強をしていく必要があります。

読んでいたものが本当に正しく理解できているか、設問に対して正しく答えられているか。

つまり、読解と演習の勉強が不可欠になってくるのです。


現代文の読解と演習の参考書は「入試現代文へのアクセス シリーズ (河合塾シリーズ)」を使っていました。

これを使っていた理由としては、この1冊で現代文の読み方、解き方、語彙など、体系的に現代文の勉強が出来たからです。

この参考書は、文章を読む時、問題を解く時に意識することを問題演習と共に解説されています。

演習をしながらそういったことを学べるのは実践的であり、読むときのコツが非常に掴みやすいです。

また、その文章での難しい用語や漢字の解説もあります。もちろん、漢字や単語は別で勉強をするべきでしょうが、少なからず、こちらでも語彙を強化することが可能です。

また、この参考書は論述問題や要約文章があるのもかなり大きなポイントです。

論述問題の出る大学の対策となり、また、要約は現代文力を上げる勉強として活用できるからです。


参考書の進め方としては、まずは問題を解きます。そして、文章の解説を読み、文章が正確に読めていたかを確認します。また、問題を解いている時に、参考書に書いてある読み方や解き方を意識することが出来ていたかも反省します。反省したことなどはノートなどに記録しておくと、それが次の演習に活きるので、是非行ってください。

その後、論述問題以外は採点し、問題の解説を見ます。選択肢が違う理由などはここでしっかり確認してください。


私はその後に、要約を行っていました。

要約は時間がかかりますが、現代文の問題を解くのに必要な力なので、出来る限り行ってください。

なお、この参考書は基本編、発展編、完成編があり、これらの順で進めていって欲しいのですが、中には要約の文章が無いものもあるため、その問題の要約はやらなくて良いと思います。

要約のやり方としては、私は100文字以内で内容を説明するようにしていました。時間は10分程度で、重要となる要素も意識しつつ行いました。

要約が終わったら、パラリア講師に、設問の論述問題と要約の添削をしてもらっていました。

ここで、文章内容について改めて確認したり、記述した文章の指摘を受けたりしました。

添削は多くの気づきがが得られるので、塾の講師や学校の教師などを是非活用してください。


【古文】


国語の中で、苦手な人が多い分野だと思います。

実際、私も最後までこの分野を不安に感じていました。しかし、本番の千葉大学2次試験では、合格レベル以上に点数を取る事が出来ました。


古文は英語と似ていて、勉強をする順序があります。その順と共に勉強法を説明していきます。


①古文単語


古文を勉強するにあたって、最初は英語同様、単語があります。

古文単語は文章を読解する際にも必要であり、また、設問でそのまま問題になることも多いです。

確実に古文で点数を取るには、古文単語は間違いなく不可欠と言えます。


古文単語の参考書は、現役時は学校から配られていたため、「イラストとシーンでおぼえるLook@古文単語337 」、浪人時はより多くの古文単語を覚えるため、「GROUP(グループ)30で覚える古文単語600」を使っていました。

古文単語の覚え方は様々です。

古文単語を使ったゴロで覚える、声を出して覚える、単語の意味の由来で覚える、文字を何度も見て覚える、絵のイメージで覚えるなどです。

私は絵のイメージと文字を何度も見る方法で覚えました。

覚え方に関しては、個人によって向き不向きがあるので、一度全て試してみて、自分に合った方法を見つけてみてください。


②古文文法


英語と同様、古文を読解するには文法が必要になります。

古文文法は動詞、助動詞、助詞、副詞、接続詞などです。

これらの法則を覚えなければ、古文を読むことは難しくなります。


そんな文法ですが、一番重要と言えるものがあります。

それは助動詞です。

助動詞は設問でも出題されやすく、また、覚えることも多く、文法で一番苦戦するからです。

助動詞を覚える段階は2つあり、1つは助動詞の意味、もう1つは助動詞の接続です。

私は、助動詞の意味は何度も見て覚えましたが、接続は『桃太郎』の歌のリズムを利用した替え歌で覚えました。


その歌詞は下のようになります。



①未然形 未然形 る らる す さす しむ (ときて) む むず じ ず まし まほし 
②連用形 連用形 き けり つ ぬ たり たし けむ 

なり ごとし (なら) 連体形

③たり 体言 たり 断定 サ未四(い)り (なら)完了で

サ変は未然で四段已然


④終止形 終止形 らむ らし まじ べし めり (と)なり ラ変につくとき連体形



助動詞の接続を考える時は、必ずこの歌を頭の中で唱えていました。

個人的にはこれのおかげで、かなり助動詞に対して苦手意識が無くなりました。


古文文法の参考書は、詳しい内容であり、読み物として勉強しやすかったため、「富井の古典文法をはじめからていねいに」を使っていました。

参考書の進め方としては、読み物として理解を意識して進めていました。それと同時に暗記もしていきますが、もちろん1回では覚えられないので、重要なポイントを抑えた付録を活用するとかなり効率良く暗記ができます。

また、本書では、先ほど紹介した『桃太郎』の歌のリズムを利用した替え歌の音声もシリアルコードから聞くことが出来たので、それも歌を覚える上で活用しました。

③古文読解


古文単語と古文文法を勉強しても、これだけで古文を読むのには限界があります。

文脈に合わせた単語、文法の使い方や古文常識を理解し、文章を読む際に活用していく必要があるのです。

古文読解の参考書は、文法の参考書との互換性が合ったため、「富井の古文読解をはじめからていねいに」を使っていました。

参考書の進め方としては、古文文法通り、読み物として理解を意識して進めていきます。

この参考書にもポイントを抑えた付録があるので、暗記に活用するのをおすすめします。


④古文演習&品詞分解


単語、文法、読解の参考書をマスターしたら、かなり古文が読みやすくなると思います。

しかし、まだ古文を読む上で重要なことが出来ていません。

それは、古文脳になることです。

古文脳とは、簡単に言うと、一文を見たら、すぐに古文の品詞を分け、文章を理解することが出来る状態のことです。

つまり、古文脳になるためには、品詞分解の練習をする必要があるのです。

品詞分解が出来るようになれば、古文の品詞を把握出来、文章の意味も理解出来るため、古文を正しく読むことが出来ます。

品詞分解の参考書としては、演習が出来、和訳と品詞が記載されているため、「古文 高校上級用 52 (発展30日完成シリーズ)」を使っていました。


参考書の進め方としては、問題を解き、解説で答えと文章内容を確認します。その後、品詞分解を自分が分かるところまで進めます。分からない部分は文法参考書を調べ、復習、確認をし、終わったら、品詞を1つ1つ解説と照らし合わせていきます。

品詞分解は、例えば「サ変 已然形」のような風には記入しなくても、あくまで頭の中で理解が出来ていれば問題ありません。記入をすると時間がかなりかかってしまうので注意です。

この品詞分解を1つの文章で10回行います。これは途中で日を置いても問題ないです。

周回の最後の方では品詞と文章内容が自然と頭に入るようになると思います。これを様々な文章で行なっていくと、かなり古文が読めるようになります。

それと並行で過去問などを解いていくと実践力もついて良いと思います。



【漢文】


漢文は国語の中で一番点数が取りやすいと言われています。

漢文には返り点や再読文字、漢字単独の意味などを覚える必要があります。覚えることは確かに多いですが、これらを覚えたら漢文はある程度読めてしまいます。

つまり、漢文はかなりコスパの良い分野なのです。

漢文の参考書は、現役時は学校で配られた「漢文必携」、浪人時は苦手だった送りがなについて詳しくが勉強できるため、「漢文早覚え速答法 」を使っていました。

漢文必携は、基本的に返り点や再読文字を中心に勉強していました。この参考書の付録として、再読文字などの重要文法をまとめたものがあるので、これを活用しながら本書を進めていくと非常に効率良く勉強ができます。

漢文早覚え即答法は、読みものとして進めていきました。漢文必携ではあまり解説されていない送りがなが詳しく解説されているので、補完として利用していました。また、本書は音読教材としても活用することが出来るので、漢文脳になるよう、文法や読み方を意識して何度も音読していました。

また、演習は、記述問題を意識して、「得点奪取漢文―記述対策」を使っていました。古文もこれと同じシリーズを使っていました。

参考書の進め方は、問題を解き、解説を見て、間違えた分野を参考書を利用して復習していました。


また、古文、漢文の記述は現代文同様、講師に添削をしてもらっていました。



まとめ


現代文、古文、漢文を別々で紹介しました。

国語は英語とは違い、違った言語体系を3つ勉強しなければならないため、点数を上げるのはかなり大変だと思います。

しかし、国語はそれぞれに合った勉強法を行えば、点数は上がります。

今回紹介した勉強法が、皆さんの役に立てれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。







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