【パラリアで第一志望に受かった生徒が書く】偏差値を上げた私の勉強法 『英語編』

皆さん、こんにちは。私は今年(2021年度)、受験を終えた者です。

軽く自己紹介をすると、春日部東高校に入学するも勉強が上手くいかず、高校2年生で春日部の自学自習型大学受験塾のパラリアに入塾。現役時、私立文系志望として、高望みの受験をするも結果は全落ち。浪人では国公立文系志望として、数学など現役時では受験に使わなかった教科をゼロから勉強して千葉大学を目指し、パラリアでブログを毎日書きつつ勉強した結果、めでたく第一志望の千葉大に合格することができました。

1年間書いていたブログが気になる方は以下のリンクより御覧ください。

概要

今回の記事は、私が千葉大学に受かるまでの英語の勉強法を書いていきたいと思います。


全体としては、英語の勉強を大きく5つのSTEPに分けて説明します。また、それとは別に英語の勉強において絶対にやるべき最強の勉強法も最後にお話しします。


今回紹介する勉強法ですが、私は浪人で国公立志望となり、数学など新しく始める教科に時間を使う必要がありました。そのため、英語に使う時間は現役時より少なかったです。その中で私は英語の成績を上げました。


効率が良く、なおかつ確実に成績が上がる勉強法 


これを私の第一志望合格を根拠に紹介できると思います。

参考書や勉強法は実際に私が活用していたものなので、英語の成績や勉強法に悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。



【STEP1】 英単語を覚える


英語の勉強において、まず初めに取り組むものとして一番多く挙げられるのがこれだと思います。

英単語は文法問題、長文問題、発音・アクセント問題、全てにおいて関わってきます。自身で決めた分は確実に覚えておく必要があります。


最も良い英単語の覚え方は人によって異なります。

声に出して音で覚えることが得意な人もいれば、文字をじっと見て覚えることが得意な人、書いて初めて覚えることができる人もいます。また、声を出しながら英単語を書いたりなど、覚え方を組み合わせる方がより覚えやすいという人もいます。

実際、私はじっと英単語を見るのが一番覚えやすかったです。

色々試してみて、自分に合った覚え方を見つけましょう。



英単語の参考書は、現役では学校で配布されていた「システム英単語」、浪人では後に出てくる勉強法で活用するために「速読英単語」を使っていました。


これらは前置詞と英単語をセットで覚えることが出来、また、覚える英単語の類義語も載っており、さらに、その単語の名詞形や副詞形を認知することも可能な参考書でした。

特定の単語に対する前置詞や単語の類義語を把握しておくと、後になってかなり楽になります。

先のことも考えて、文章で英単語を覚えることをおすすめします。






【STEP2】 英文法を覚える


英単語と同様覚えることとして英文法があります。英文法は英単語同様、英文を読む上では欠かせない要素となります。単語に比べて独立した問題として出題されることも多いため、英語の勉強では必須です。

英文法にも様々な覚え方があると思いますが、私は「When SV~」のような形にしたり、英文を何度も音読したりして覚えました。

英文法の参考書は現役は学校で配布されていた「Vintage」、浪人ではそれよりも難易度の高い知識をつけるために「全解説頻出英文法・語法問題1000 」を使っていました。

これらは問題を解いて、その後に解説を見るという形になっています。

しかし、英文法を全く勉強していない人がこの参考書の問題を解いても非効率だと思います。

なぜなら、何も分からない問題など解けるわけもなく、解く時間が無駄だからです。

そのため、1周目は解説の理解と暗記に徹し、ある程度文法の形を把握してから問題に取り組むという形がベストだと思います。

また、先程挙げた以外の参考書としては、

「Evergreen 」・・・分からなくなった時に整理するために活用。文法の辞書という役割。

「大学入試英文法ハイパートレーニング レベル3(入試演習編) 」・・・自身の知識不足を確認するために活用。アウトプットの役割。

「大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ)」・・・英文法を赤シートで隠して日本語訳に対する英語を暗記することが出来たため活用。千葉大の入試傾向(記述式の英文法問題)の対策としての役割。

これらも活用して英文法の勉強をしていました。


それぞれあくまで「利用する」という意識をもって勉強していました。

時間は有限であるため、自分の弱点を潰すということに重きを置くことも重要です。





【STEP3】 英文解釈を勉強する


英文を読む上でかなり重要な勉強がこの英文解釈です。

英文解釈を簡単に言うと、単語、文法、構文を駆使して英文を読み、日本語に訳す勉強といった感じです。

英文解釈では英単語と英文法は前提となるので、この2つをある程度覚えてから勉強をした方が良いと思います。


今回で新しく出てきた「構文」とは、S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)といった要素の構成です。

SV、SVO、SVC、SVOO、SVOCが基本の形です。

英語が得意教科になるまで、私はこの「構文」というものを曖昧にして英文を読んでいました。そのため、英文を正確に読むということが出来ず、何を言っているのか分からないということもよくありました。

おそらく、英語が得意か不得意かはこの「構文」を正確に捉えられているかだと思います。

浪人時では、英文解釈や後で話すある勉強法によって、構文を捉えることが当たり前となり、英語が得意になりました。


英文解釈の参考書は、「ビジュアル英文解釈」を使っていました。英語がある程度の長文であるため、より入試を意識した実践的な勉強が出来たからです。

また、浪人時では、構文を捉える練習をするために「基礎英文解釈の技術100 」、日々の英文解釈の勉強が自分の力になっているかを確かめるために、演習として「ポレポレ英文読解プロセス50」を使用していました。


私の勉強法としては、まず、英文の構文を取り、全体としてどのような文章なのかを確認します。その後、英文を和訳し、解説で自身が間違えていると思った部分に印をつけ、パラリアの講師に添削をしてもらっていました。


英文解釈の勉強で重要なことは2つあります。

①構文と内容をしっかり把握できているか

現役時、私は構文ではなく、英文法や英単語のみで英文内容を理解しようとし、また、それを変える事が出来ませんでした。構文が取れるようになる勉強をしていることを忘れないでください。

②和訳の精度

和訳問題のある大学を志望している人ならなおさらですが、英文を和訳する際、ただ直訳をするというのは避けるべきだと思います。より自然な日本語を大学入試では求められるので、主語の変換や文の意訳など、構文を理解した上での和訳の工夫を考えるべきです。また、英語から日本語に訳をする時は、英文の内容によって同じ英文でも訳の仕方が変わることもあり、少なからず、意訳も必要ということも頭に入れておいてください。

上に書いたように、英文解釈では英語だけでなく、日本語にも目を光らせて勉強をしなければなりません。

私は1人では和訳について考えるのに限界があると感じたため、パラリアの講師と話し合い、和訳の仕方を一緒に考えるようにしていました。そのため、記述式の問題には上手く対応することが出来るようになりました。





【STEP4】 長文演習を行う


英文解釈の勉強で英文を正確に読むことが出来るようになったら、とうとう英語長文の演習です。おそらく、上の3つのSTEPをきっちり勉強していれば、時間はかかっても、英文をある程度は読むことが出来ると思います。

長文演習の目的としては、

①長文を読み、問題を解くことに慣れる

②自身の長文問題の解き方を研究する

この2つを中心として私は演習していました。

英文解釈は英文を読む基礎ではありますが、だからといって、長文問題を解けるようになる訳ではありません。なぜなら、英文を読むことには多少の慣れが必要であり、長文問題も英文を読むこととは別で慣れていく必要があるからです。

英文解釈が出来る≠長文問題が解ける


これを認識しておいてください。


そのため、英文解釈とは別で、長文演習をする必要があります。

長文演習の参考書は、「やっておきたい英語長文500、700」、「合格へ導く英語長文Rise 読解演習4.最難関編(東大・早慶上智レベル)」を使っていました。

1つ目は現役時代に使っており、2、3つ目は浪人時に使っていました。

これらの参考書を選んだ理由は、記述問題にも対応していたためです。記述式の大学を受ける人にはおすすめです。

私はパラリアの講師に添削をしてもらい、どの部分が良くなく、点数が引かれるかを指導していただきました。何度も指導してもらったおかげで、模試や入試の時はどのように記述すれば良いかが分かりました。


また、演習をするときは、どのように問題を解いていくかを自分で研究しました。結果的には、初めに問題を一通り見て、常に設問を意識しながら問題を解くことが一番無駄が無く、点数に直結するという帰結となり、その解き方を練習しました。

長文演習はただ闇雲に取り組むのでは無く、確固たる目的をもって行いましょう。





【STEP5】 過去問に取り組む


各大学にはそれぞれ傾向というものがあります。


文法問題、長文問題がどういった形式でどのくらい出るのか。


この傾向を把握しておかなければ、時間配分はおろか、その大学のためにどのような勉強をすれば良いかも分かりません。


過去問演習の目的は、情報を知ること、そして、それを踏まえて対策を立てることです。


過去問を解く時、私はパラリアで用意されている『過去問演習完全分析シート』を活用していました。

大門でそれぞれ、目標時間、実際の時間、その差分、配点、自身のとった点数、得点率、また、得点効率(得点率÷実際の時間×100で求めることが出来る、使った時間に対する、得られた点数の割合。数字が大きい分だけ、時間に対して効率良く点数を取ることが出来ている。)の欄があります。

これらを記入し、過去問演習の反省をより深くしていました。


下の画像は書き方の例です。

画像1



反省の例として、

多くの割合が文法問題ということが分かれば、対策として文法を復習することによって、点数を上げることが出来ると考えられます。

時間が足りないのだとしたら、時間配分を考えたり、速読の訓練をすれば、問題は解決出来ると考えられます。

過去問で出来ないものを見つけ、それを無くすために計画を立て、勉強する。

この筋道を意識して私は過去問演習と反省を行なっていました。


過去問の内容自体を復習の素材として活用するのも問題はありませんが、その内容が次の入試で出る確率は高くないので、重要なのは、問題の出方を学ぶことだと思います。

過去問演習自体を、点数を上げるものとしてではなく、あくまで研究材料として活用するものと考えるべきです。


過去問はもちろん多くの年を演習する方が良いですが、時間は有限ですので、直近3年程度演習できれば十分だと思います。

また、行う時期は、受験後半が基本となりますが、どういった問題が出るかを確認するためにも、夏頃に腕試しとしてやってみるのも良いと思います。


傾向と対策を目的としていることを忘れずに取り組みましょう。



最強の英語の勉強法


最後に、私が浪人時に英語の成績を上げることが出来た一番大きな理由とも言える勉強法を紹介します。

これはズバリ、英文音読です。

現役時、私はその存在を知ってはいましたが、やろうとはしませんでした。なぜなら、意味が無いと思っていたからです。

しかし、浪人になって、現役の自分の考えを捨てて、音読を始めました。

すると、一か月でセンター試験の英語の時間が余裕で余るほどになっていました。

以前はぎりぎり足りていた程度だったので、かなりの進歩だと思います。



英文音読がどうして私の英語力を上げたのか。


それは、英文音読によって、英語脳を鍛えることが出来たからです。


この英語脳とは、すなわち、英文を頭から戻らず読むことが出来、構文を自然に取れる力を言っています。

STEP3で話していた、英文構造を捉えることが出来るようになった勉強法はこれです。

構文を自然に取れるようになれば、読むスピードが速くなり、また、英文を正確に読めるようになり、点数も上がります。


英文音読の参考書は、「速読英単語シリーズ」を使っていました。

速読英単語は、先ほど紹介した英単語帳ですが、実際、私はこれを英単語を目的として勉強していたわけではありません。

あくまで音読を目的として活用していたのです。


この参考書の勉強としては、本書の長文の音声(CD)に合わせて自身も音読するという方法です。

ここでポイントとなるのが、最終的には×1.75~2.00の音声に遅れず音読を出来るようにするということです。

かなりのスピードの音声に釣られて音読することで、確実に自身の速読力が鍛えられます。

また、この音読の時に英文構造を意識することも極めて大事です。

いくら音読して速読力を鍛えたとしても、英文を読む慣れが無ければ意味がありません。

速読英単語シリーズでは、解説ページで英文の構造が細かく説明されているので、そこをきっちり読んで全文を把握してから音読に励むことをおすすめします。


この速読力と英文解釈の訓練で、確実に英文の構造を理解して読むことと同時に、英文の読むスピードを上げることが出来るようになります。


速読英単語の難易度としては、私の場合は音読を目的としていたので、初めは読むのに苦を感じない程度のものから始めました。

順番としては、

入門編→必修編→上級編 でした。


音読の頻度ですが、私の経験上、英文を数日読まないと読むスピードや構文をとる時間が遅くなるので、毎日欠かさず行うことをおすすめします。

私の場合は、毎日必ず30分は音読していました。そのため、最終的には上級編の英文を2倍速の音声に合わせて読むことも出来ていました。

音読は構文解釈と継続を意識して行っていきましょう。






まとめ


英語の勉強は

英単語→英文法→英文解釈→長文演習→過去問


並行で行っても良いですが、基本的にはこの流れを意識しましょう。


また、この流れとは別で英文音読を行いましょう。


英語は覚えることと英語脳になることが必要であり、どうしても他の教科に比べて時間が必要な教科です。

だからこそ、できる限り効率を良く勉強した者が最終的に勝利します。


今回紹介した勉強法が、読んでいる方の役に立てれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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