見出し画像

パラスイマーが地域大会に参加することで広がる世界

2021年7月31日・8月1日に開催された長野県選手権水泳競技大会では,一般の水泳大会に混じってパラの選手が参加している様子が見受けられた。

東京2020パラリンピックの開催1か月前ということもあり,選手にとっては泳ぎを確かめる貴重な大会となったであろう。また,レベルの高い一般の決勝レースにパラ選手が参加していることで,選手のモチベーションアップにつながったのではないか。パラ選手のレースを観ている参加選手も多かったため,楽しくレースをする機会になったと思う。また,パラ選手ではない選手にとっては,パラリンピックという競技に惹かれる選手も現れたであろう。

こうやって,パラ水泳はもちろんパラリンピックへの関心が広がり,少しずつ東京パラリンピックに向けて盛り上がってきていることは確かだ。

本大会では,日本新記録がいくつか出たものの,多くのパラ選手にとっては課題の多い大会であったように思う。東京パラ本番でこそ,悔いのない泳ぎを披露してもらい,東京パラ後も多くの人の注目を集めてほしいと願っている。

※長野県選手権のレースをYoutubeで見ることができます


さて,一般の大会で障害のあるなしにかかわらず水泳で切磋琢磨できる大会は長野県選手権だけでない。

実は,通信世界にも存在するのだ。

「パラ水泳日本代表チーム応援企画」通信記録会が,2021年7月~8月中旬まで行われる。

日本史上初めて,パラ選手と健常選手が一緒に競技を行う通信水泳大会が行われるのだ。

この水泳大会はあくまで記録会なので,競争することがメインではなくパラ水泳選手との交流や仲間づくりを目的とした大会となっている。参加する選手は,期間内で参加したい種目での記録を測定し申し込むだけという,手軽に参加できる方法だ。

そして,申請されたタイムが東京 2020 日本代表水泳選手が東京2020 パラで泳いだ記録(競技種目やクラスに関係ない)と同じ,または一番近い方に,オリジナルグッズが贈呈されるという特典もついている。

このことによって,「パラ選手と私のタイムはこのくらい近いんだ」「パラ選手の泳ぎに勝った!」など,身近に選手の泳ぎを通信でもイメージしやすいような大会であろう。

ぜひ多くの方に参加してもらいたい。


通信大会や地域大会でパラ選手が参加できる大会は未だ日本では多いとは言えない。イギリスやオーストラリアでは,オリパラが融合した取り組みやイベント,大会が多く存在する。

日本は日本ならではの方法で,パラ選手がより一般の大会に参加したり,オリパラの垣根を越えてイベントが行えたりできる工夫が求められるであろう。

そうすることで,よりパラリンピックの魅力が伝わり多くの人の心に響くのではないだろうか。パラ選手の魅せる無限に広がる人間の可能性。いづれは,地域でパラスイマーが一緒に競技に取り組んでいた大会から,全国大会にまで広がっていくことを期待したい。

いつかはそうなると,私は信じてやまないのだが。

ーーーーー
編集長

いつもご覧いただきありがとうございます!サポートやスキが励みになります。もっとパラスポーツを盛り上げていきましょう。