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英語をがんばる小学校教員用ページ

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小学校教員・英語発音の講師・学校図書司書の目線から、「小学校で英語教育にたずさわる先生たちに届けたい記事」を書いてまとめています
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記事一覧

英語で日記、いい本見つけました

英語のアウトプットに「音読」がよいということは、Parakeet Englishの大きな柱でもあり、実際にわたし自身も英語を勉強しているときは、声を出しながら読んだり書いたりしてます。 そしてもうひとつ、アウトプットに効果的な学習方法として「日記」があります。 音読はすでに書いてある文章を読むので、発音や英語の発話の練習に適しています。一方、日記は自分で文章を作るので、文法を構造的に考えて文を作る・語彙を自発的に身につける、といった練習に最適です。 そして日記のいいとこ

「Enjoy Simple English」をエンジョイしてみた

NHKラジオを使った外国語学習、利用されてみたことはありますか?? 英語学習だけでも、超初級からビジネス英語までレベル分けされた番組が、ラジオで聞くだけならタダで学習できる!ゴガクアプリを利用すると、好きな時にストリーミングで聞けたり、番組によっては単語や内容の確認ミニテストがあったりする!というなかなかの優れものです。 で、今回はまたまたふらりと本屋で立ち読みをしながら、なんか「英語音読に使えそうなものはないかなぁ」と目に留まったのがこれでした! ほかのテキストよりは

コロケーションで英語表現力UP!

どの言語を習得するのにも「単語を知る」が基本です。 先日本屋さんにふらりと行きましたが、「英単語」習得のための本がずっら~と並んでいて圧倒されました。ほかにも目についたキーワードは、「会話」「やりなおし」「多読」「音読」。今の英語学習の分野がどんなことに注目しているのかがわかりますが、やっぱり一番多いのは「英単語」です。 その英単語ですが、さらに表現力をつけるためには使い方を知る必要があります。 そこで今日のテーマ、コロケーションです。Co-Locationとは、いわゆ

サイトワードは子どもの読みの基本です。

英語圏現地校の子どもたちが就学前または就学初期に学ぶものにサイトワードSight Wordというものがあります。 頻繁に使われる基本の単語を一目見てすぐに発音できるよう、子どもたちは繰り返し練習したり遊びをまじえたりしながら覚えていきます。 ドルチワードリストとフライワードリストの2種類がありますが、フライはドルチを発展させたものなので、まずはドルチから取り組むという現地の学校が多いそうです。 英語の発音をパターンで覚えていくやり方をフォニックス学習といいますが、これと

洋書多読に児童文学をすすめる理由

児童書とはいわゆる「子ども向けの本」です。その中でも児童文学は英語多読にとても取り組みやすい学習教材となります。今日は洋書多読に児童文学を進める理由と比較的新しいおすすめ洋書児童文学の紹介をしたいと思います。 理由その1:レベルが意外とぴったり 理由その2:内容が意外と深くて楽しめる 理由その3:子どもと同じものが読める おすすめの洋書児童文学: Haunted Library シリーズ Magic Tree Houseシリーズ Heart Wood Hotelシリーズ

洋書多読に便利な「難易度別リーディングガイドLexile指数」の利用のしかた

洋書にチャレンジしたい! でもどの本が自分の英語レベルに合っているのかわからない… そんな時に参考になる「難易度別リーディングガイドLexile指数」 Lexile指数とはなんなのか・自分のレベルの調べ方・レベルの本の探し方についてみていきます Lexile指数とは『Lexile指数は、英語の読解力を客観的に測定するツールとして開発された指標で、英文に使われている単語数や難易度、構文の複雑さなどを総合的に数値化したもの』(amazonジャパンHPより)とあるように、洋書を読

この本読んだよ♪ 『Wishtree』

アメリカの児童文学作家キャサリン・アップルゲイトの本です。邦題は『願いごとの樹』。現地ではいろんな賞を受賞している作品です。 樹齢216年のレッドオークの木Redは、フクロウ、スカンク、アライグマなどの小動物たちの家主であり、カラスのBongoの親友、そして近所では「願いごとの樹」として知られています。年に一度、近所の人たちが願いごとを描書いた布や紙を、Redにくくりつけるのです。しかし、Redがそれを叶えるわけではありません。ただそれを見ているだけ。それは「なんとかなる」

発音記号は読めるに越したことはない

発音記号は読めますか? 発音記号に悩まされたなぁ、全然役に立たない気がする、見てもうまく発音できるとは思えない、いらないんじゃない?などと思う方も多いのではないかと思います。 じつは、この発音記号、ネイティブスピーカーで普通に読める人はいません。英語学や英語教育を学習した方なら読めるかと思いますが、一般のネイティブスピーカーは単語の発音をいちいち調べて学習する必要がないから知らなくていいのです。 でも私たちにとって英語は外国語なので、初めて見た単語をどう発音するのかを知

この本読んだよ♪『英語らしい発音は、音読でこそ身につく。』

表紙のデザインがかわいいのとタイトルに惹かれて読んでみました。 前回、英語の強弱アクセントについて書きましたが(記事はこちら)、この本のベースになっているのは『英語の発音は、個々の母音や子音の練習も大事だが、それ以上に、英語特有の強弱のリズムが重要だ!』という考え方です。 確かに、言葉は音のつながりから始まりますが、それが単語となり、単語が文章になります。その文章に適切なアクセントをつけて読まれることで、その言語らしさが表現されます。 この本は、そのために英文をたくさん

英語の聞き取りにくい単語

英語の聞き取り、難しいですよね。聞き取りを難しくさせるのは、英語には聞き取りにくいアクセントの仕組みがあるからなのです。 アクセントといっても、「地方のくせ」や「単語の中の強いところ」、「文章を読むときに強く読むところ」などとありますが、ここでは文章でのアクセントについてです。 日本語は一字一字の音を落とすことなく発音します。聞くときも、話された音はちゃんと聞こえます。ただ、高くなったり低くなったりと、音の高さが変わりますので、日本語は「高低アクセント」を使用する言語とい

読み聞かせ、大げさに読んではダメ⁇

おうちでの読み聞かせ、学校や幼稚園での読み聞かせ、子どもたちはよく集中してお話を聞きますよね。でも子どもは本当に正直なので、つまらなかったりほかに気になることがあったりすれば、すぐに集中がとぎれます。 そうならないための工夫として、声色を変えて大げさに読むということがあります。とくに多人数で読み聞かせをするときは、お話が盛り上がる雰囲気を作れますし、聞くだけではまだ想像力が足りずにわからないという子どもには有効です。 一方で、淡々と読んだ方が、子どもたちのお話を理解する力

ドクター・スース/Dr. Seuss

「グリンチ」「キャットインザハット」でおなじみのDr.Seuss(ドクター・スース)。アメリカ出身の有名な児童文学・絵本作家です。作者の名前は知らなくても、作品は知っているという方が多いのではないかと思います。 アメリカではたくさんの家庭そして学校で読み聞かせの絵本として彼の作品を取り上げます。以前、アメリカの本屋さんで出会った現地校の先生が、これが一番おすすめ!と初対面の私に手渡してくれた本も彼の作品でした。 Dr.Seussの何がよいのかというと、まず独特なイラストで

WMPを増やそう!

WPMとは words per minute、1分間に処理する単語の数のことです。 英文を読むときのWPMが150という数値であれば、1分間に読む英単語の数が150個だということです。話すときと読む(黙読)とであれば、話すときの数値が小さくなるのが一般的です。数値が小さい方が、速さが遅いということになります。 実際にどのくらいになるのか、ここで試してみましょう! 以下の英文を、時間を計りながら読んでみてください。そしてその下の数式に数を当てはめてWPMを算出します。

発音判定アプリ「発音博士」を使ってみた

Parakeet English「発音マスターコース」の受講生の方が発音練習に使用しているという発音判定アプリ「発音博士」(iPhone用のみ)を私も使ってみました! 調べてみると、発音判定アプリには何種類かあるものの、使用している英単語、判定の精度など様々です。今回使ってみた「発音博士」の特徴は以下の通りです。 ●中学校レベルの簡単な基本的な単語100などを無料で発音判定できる ●判定の精度は高め。すこし厳しい判定 ●発音記号でお手本の発音と自分の発音を見比べることがで