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ファーストタトゥーの記録

こんにちは。烏森です。
今回は、私のファーストタトゥーについて記録を残しておきたく、記事を書こうと思います。

現在タトゥーを入れようか迷っている方や、わたしの考えについて知りたい方などにお読みいただければと思います。
この記事の中では、タトゥーを入れることについて否定も肯定もしません。タトゥーは基本的に一生モノですから、あなた自身の考えを大切にして決めてください。

タトゥーとの出会い

私とタトゥーの出会いは、15歳の時に図書館で出会った「蛇にピアス」という金原ひとみの小説に遡ります。
映画化されたこの作品にどっぷりとハマり、タトゥーや身体改造の世界に引き込まれました。
作品の影響ですぐにピアスを開け、親に怒られてはまた開け、学校で服装指導を受けてはまた開け、を繰り返して耳たぶや軟骨、20代になってから舌ピアスもセルフで開けていました。

しかし、ピアスと違いタトゥーやスプリットタンは基本的には一生モノであることがネックで、なかなか決断できないまま時間が過ぎていきました。
「タトゥーを入れてから死ぬ」のか「タトゥーを入れないまま死ぬ」のかの2つなら、圧倒的に前者だったけれど、時期や偏見、飽きてしまうのではないかという悩みなどがあったのも決めきれなかった理由です。

25歳くらいのころ通っていた美容院の店主さんは全身にタトゥーが入っているそうで、「不便はないですか?」と聞いたことがあります。
彼が言うには温泉は家族風呂で入れるし、服を着ていれば見えない部位だから問題ないこと、海外のアーティストが来日したときにイベントで入れてもらった経験があることなどを教えてくれました。

時は流れ、アラサーになってから知り合ったひと回り年上の女性の友人と温泉の話になったとき、冗談で「でも私、脱いだら刺青だらけだから温泉入れないよ」と発言したところ彼女がタトゥーをしているということを教えてくれました。
とても親しくしてくれる彼女にタトゥーが入っているということを知り、一気に身近なものに感じられ、自分もやってみたいなと思うようになりました。

調べものと悩みごと

「タトゥーを入れよう」と決めたものの、いつ、どこで、誰に、どんなデザインを入れてもらうのかなど決断すべきことが予想以上にあることに気付き、悩む日々が半年近く続きました。

悩んだことと調べたことをざっとまとまると、下記のようになります。

  • タトゥーを彫ることのリスク

  • タトゥーがあることで日常生活で制限されること

  • タトゥーのデザイン

  • タトゥースタジオ選び

  • タトゥーがあることをどこまで公表するか

  • 彫る時の痛み

  • 彫ったあとのアフターケア

決めたこと

上記の悩み・気になることをもとに調べものをして、下記のように決めました。

  • 自分の大切なものをそのままタトゥーのデザインに使う

  • 好きな彫師さんが所属しているスタジオで彫る

  • タトゥーがあることは夫や親友だけに言う

  • 基本的にタトゥーがあることは隠して生活する

具体的には、吉祥寺のRed Bunny Tattooのマグヌスさんに、我が家の家族であるオキナインコの「凪」の足型を肩に入れてもらいました。
鳥が肩にとまっているイメージのデザインをシンプルに黒一色でと決めました。ブルーブラックもいいなと思ったのですが、マグヌスが言うには「青は色が拡散して、ラインがぼやけやすいヨ」とのこと。
凪の足型をシヤチハタのスタンプ台でとり、スタジオを予約して打ち合わせにいきました。

かわいいオキナインコの凪(なぎ)

マグヌスにAirDropでデザインを渡すと、「OK!」とのことだったので打ち合わせはわずか10分くらいで終わりました。
一生モノなのにこんな簡単に決めていいの?!と若干不安になるくらいあっさり終わり、予約に空きがあるという10日後に再度スタジオに行くことになりました。その日に前金1万円を支払って、打ち合わせは終了です。

また、タトゥーを彫ることについて実親には一切知らせませんでした。
ピアスですら嫌がる親だったので伝えても何も良いことはないなと思いましたし、夫と親友にだけ伝えました。
サウナ好きの夫は良い顔はしませんでしたが、「彫りたい気持ちがどうしてもということなら。タトゥーが入ったからといって対応を変えることはないし、烏森は烏森だよ」という反応だったことをありがたく思っています。そして、私が飽きっぽい性格であることも加味してデザインについてよく考えるよう忠告してくれるあたり、やさしい人だなと思いました。

実際に彫ってみて

待ちに待ったファーストタトゥーでしたが、当日を迎えるまで不安でいっぱいでした。
「制約が増えるし、やっぱり彫るのやめようかな」とか「すごく痛くて最後まで彫れなかったらどうしよう」とか毎日考え続け、タトゥーを彫った人の体験談などをネットで読み漁りました。

前日は意外と通常通り睡眠を取ることができ、朝ご飯を食べ、昼には予定通りスタジオに行きました。
マグヌスはとてもフレンドリーで、昔飼っていたオウムの話をしてくれたり、凪の写真を見て可愛いねと言ってくれたり、とてもリラックスした状態で彫ってもらうことができました。
気になる痛みですが、シャーペンでカリカリされているような感覚でそこまで痛くはなく、ピアスの方がずっと痛かったです。
ステンシルから最後の消毒まで30分くらいで終わり、最後に記念撮影をして終わりました。この日の料金は、税込16,500円でした。

心境の変化

「なんだ、こんなもんか」

そんな感じでした。タトゥーを彫ったからと言って、何かが大きく変わるということはありませんでした。まあ予想通りって感じです。ただ、消えない柄が皮膚に入っただけですから。
それでも私にとってはお守りのようなものに感じられ、とても大切なものに思えました。自分のことがちょっとだけ好きになったような気がしました。

これから後悔することもあるのかもしれないけれど、「うわあ!デザインと違った!どうしよう!」ということはなかったので、仕上がりにはとても満足しています。

わたしとタトゥーのこれから

ひとつタトゥーを入れると、「あっち側」の人間になったような気がして2つ目のタトゥーを入れることにも抵抗がなくなるというのは本当でした。
具体的な時期は決めてないけれど、治ったらまた次のデザインを見つけて、自分の身体に形として残していきたいなって思います。

もっと詳しく聞きたいとか、デザイン見せて欲しいとか、ちょっとプライベートな話がしたい方はTwitterまでお越しください。DMにて話しましょう。
それでは、また。

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