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フィリックスガムのこと、覚えてますか

子どもの頃、フィリックスガムの猫の絵が怖かった。

フィリックスガムは、赤い包装紙に猫のフィリックス君の顔がデザインされたガムである。駄菓子屋でよく見かけたが、そのたび目をそらして後ずさりしてしまうほどに怖かった。

思い出せない人は、「フィリックスガム」で画像検索してみて欲しい。
フィリックス君の顔は左右対称で目の焦点があっていない。
焦点があっていないはずなのに、その眼はまっすぐに私を見ている。
四本指の右手はフィリックス君がおさまっている黄色の枠の中からグイとはみだし、
笑ゥせぇるすまんの如くドーーーン!と私を指さしている。

フィリックス君は笑っているが眼は全く笑っておらず、顔つきがおかしい。人格が破綻した者の顔をしている。今、彼の恐ろしさを説明するためにガムの画像をまじまじと眺めているが、やはり顔をそらしたくなる。

今でも結構怖い。


フィリックス君


こんな感じで並べで売ってた。多いと、より怖い。


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