いま読めたことが、何よりも嬉しい。
「やられた」
そう思える本に出会ったのは本当に久しぶりだ。わたしごときが何を偉そうにと自分でも思うが、本当にそう思ってしまったのだった。
しかしそれは、先を越された悔しさというよりも、「読めてよかった」という喜びの方が格段に強い。すぐには読まず、寝かせておいてよかった。いま読めたことが、何よりも嬉しい。
読み終えたのは昨日のことだが、まだ少し余韻に浸っていたいので新しい本に手を伸ばせずにいる。
熱が冷めた頃に、もう一度読みたい。
最後までお読みいただき、ありがとうございます! 泣いたり笑ったりしながらゆっくりと進んでいたら、またどこかで会えるかも...。そのときを楽しみにしています。