体験談ってどうよ

サプリや健康食品、代替医療などのCMで体験談をよく目にします。
医薬品であれば、
どのくらい飲んだ時にどのくらいの効果があるかということがわかっているので
(効果と同時に、飲みすぎたらどうなるか、飲んではいけないのはどういうときか、などの副作用や禁止事項もわかっています)
飲む量やタイミング、効果などが記載されます。
しかしそうでないもの、
医薬品として認められていないもの
効果がはっきりしないもの
効果が認められないもの
などなど
そういったものでは効果について記載することはできません。
まして効果がないものについては記載のしようがありません。

ではどうやって「効果がある」ようにみせるのか
それが「体験談」です。

体験談であれば「個人の感想」なので
効果の有無にかかわらず「よかった(気がする)」「治った(気がする)」
などと記載できます。
本当にそれが効いたのかどうかは問題ではなく
「そんな気がする」で十分。

そういう体験談が100件、1000件あったとしてもたった1件の試験結果に劣ります。

まあ、サプリや健康食品、代替医療などで
体験談でうたわれている効果については「効果なし」と判断してもよいのではないでしょうか。
本当に効果があるのなら実例を1件でもあげればよいこと。
体験談しかないのは、効果が認められた例がないということ。
そういうことです。

実際に効果があるかどうかの試験をするには
とても時間がかかるしお金もかかる
生半可な気持ちでできることではありません。

しかし少なくとも命にかかわることであれば
実際の効果についてきちんと調べてほしいし、
どのようなタイミングでどのくらい飲めばよいのか、
きちんと知りたいですよね。
同時に副作用やその場合の対処法などもわかります。

効果があるかどうかわからないものを
適当に飲んで毒になるかもしれないし副作用もわからないし、
何かあっても
「効果あるなんて言ってない」「自己責任」「あくまで個人の感想」といわれるのがオチだし、
そういうものは飲みたくないですねぇ。

まあ、何かのCMで体験談がてんこ盛りになっているものを見たら
「うさんくせー」
と思って華麗にスルーですね。




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