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結局、育児との両立には大企業とベンチャーどっちが働きやすいのか?

先に結論を書くと、自分が何を優先したいかによる。

元々私は、分類でいうと大企業で働いていた。出産前は営業で、会食・海外出張・休日対応は日常茶飯事の部署。

出産後は、社内調整メインの投資部署に異動。専門性はつくし、そんなに忙しくないし、時短でも帰れたりもする。人間関係も悪くないし、時給換算すると給料も今までの部署でのハードワークよりも恵まれているし、かなり恵まれている職場だった。

でも、何だか仕事の内容と出産を機に自分が興味のある方向性の乖離が徐々に大きくなっているモヤモヤ感が常につきまとっていた。育児をすると、必ず自分の時間は減る。その中で、仕事の時間というのは唯一自分が使える時間であって、その時間がただの働き続けるための時間だけだとしたら、自分の意思とか希望はどこかに置いて行かないと行けないのか、という葛藤があった。

とはいえ、はじめの育児で、育休明け直後は生活を最優先すべきタイミングと捉え、転職をちゃんと決意して動き出したのは、復帰後4年後。

未経験の業界に役職なしで、年収4割減!で転職した。

そして、転職して半年後の今。

正直、何度かなんとか、前の会社に戻りたいと思った事もあった。

大企業で人が多い分、楽な部署はいくらでもある。時間のゆとりと大企業ならではの安心感はこれから子供が小学校に進学する上でも必要なものだし、仕事以外の時間で本当にやりたいこともできるはず。あんなに恵まれた職場をなぜあえて離れてしまったのかと。

30過ぎて、未経験の業界で、時間に制約もあるからがっつり仕事に入り込む時間もなくて、自分より年下に色々教えも乞わないといけないし、でも頭一つぬけないと年収下がったままだし、という焦りみたいなものが常に離れない状態。

でも、そこを抜けた今は、徐々に仕事が楽しいと思える自分を取り戻している気がする。

現在、フルタイムで残業なし、という形態で働いているのだが、残業しないからといって、忖度して仕事を減らされる訳でもなく、結果で評価される。だから同僚達と同じ仕事をやっているという安心感があるし、フラットに評価されるのでもっとこうして成果をあげようとか、こういう風に今の業務を変えたいみたいな向上心が芽生えてくる。

仕事中に充実した時間を過ごすと、家に帰って家事育児をして、夜自分一人の時間になったときも前向きに新しい事に取り組もうという正の影響がある。勿論疲れて子供と一緒に寝てしまう事もあるのだろうけど。

ということで、生活とか待遇ひっくるめての総合評価は判断つかないけど、自分自身のモチベーションがあがった、結果仕事の時間が楽しくなった、勤続年数も長くなる可能性が高まった、という点では転職してよかったこともあったなあという自己評価です。

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