見出し画像

【朝ドラで知った!】釣書ってなに?

こんにちは。イチ朝ドラ ファンの品川 涼子です。
先週の“らんまん”は感動シーンが盛りだくさんで、つい感傷に浸ってしまいました。

今週はついに万太郎と寿恵子が結ばれましたね!
竹雄と綾さまの今後も見逃せません!

ところで、先週の感動シーンのひとつに、印刷所の大将が、日が昇るとともに寿恵子の暮らす和菓子屋へ【釣書(つりしょ)】を持っていくシーンがありました。
みなさんは釣書ってご存じでしたか?
今回は釣書についてご紹介していきたいと思います。


まずは朝ドラの世界観をちょこっとお話

2023年4月スタートのNHK朝のテレビ小説(朝ドラ)は、“らんまん”という、幕末から始まり、現在は明治時代のストーリーを展開している朝ドラ108作目の物語です。

主演は神木隆之介さんで、高知県出身の植物学者 牧野富太郎さんの人生をモデルに描いた作品です。
自然豊かな描写が爽やかで、観る人の心を掴む気持ちの良いドラマとなっています。

先週の第11週では、主人公の牧野万太郎と恋心を抱いている和菓子屋の娘 寿恵子(浜辺美波さん)との想いが通じ合ったか!?という場面で幕を閉じました。
その際に登場したのが【釣書】という書類です。

釣書は自分を知ってもらうための自己紹介文!

釣書は「つりしょ」や「つりがき」と読み、お見合いや縁談の場で相手に差し出す自己紹介の書類です。
内容は、名前や生年月日、学歴、職歴はもちろんのこと、趣味や特技などの自己アピールも含みます。

万太郎が当たり前のように執筆していたことから、明治時代では一般的な縁談の書類であったことがわかります。
実はこの釣書、現代でも使用されているのです!

縁談話やお見合いで使用されることも

現代では恋愛結婚も多く、お互いをよく知ったうえで婚姻を結ぶため、釣書の需要は少なくなってきました。
ですが、縁談による結婚の場合は釣書を用意する場合も多く、抵抗感のある方は少ないそうです。

また、恋愛結婚でも釣書の用意を求められる家庭もあります。
事前に両家で話を合わせておくとよいでしょう。
地域によっては、釣書が一般的な場合もあるようです。

パソコン出力もOK!家族書が必要な場合も

近年では、手軽で字も読みやすいことからパソコンを用いて釣書を手配するケースも増えてきました。
パソコンの場合は、明朝体で入力すると、釣書の厳格な雰囲気が残せるのでおすすめです。

また、縁談の当事者について書き記した釣書だけではなく、家族についてまとめた【家族書(かぞくしょ)】を用意することもあります。
両家の顔合わせの際にお渡しする場合が一般的です。

風情ある伝統文化を大切にしたい

釣書という日本の伝統的な文化について、朝ドラを通して知ることができました。

近年、科学が発展し便利になることで、味のある伝統的な文化は消えつつあるように感じます。
LINEや電話は早くて便利ですが、時には心を込めた手書きの文書をプレゼントしたいものですね。
釣書という、風情感じる日本の文化が、これからも後世に残り続けて欲しいなと感じました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?