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自主制作アニメーションMV「シスターリリアン」裏話

設定走り書き

この動画には2人の女の子が出てきます。

左がまどかちゃん、右がシスターリリアンです。
シスターリリアンというのは人名ではなくて、女の子の憧れが具現化された存在の名称です。=「アイドル」みたいなもんです。
まどかちゃんは、まじめで控えめだけど優しい女の子。クラスでは副学級委員長とか、図書委員とか、保健委員とかやっちゃう系の女の子です。でもそんな彼女にも、「憧れ」があり…
実はまどかは、自分と真逆のつよつよギャルにめちゃくちゃ心惹かれるのでした。
しかし、「憧れの女の子」は自分とは真逆の存在。そんなの自分らしくない。でもだからこそ憧れる。でもじゃあ、今の私はダメなの…?
そんなアンビバレントな思いを抱えるまどかは、ある事故をきっかけに、自分の憧れが具現化された「シスターリリアン」の存在を、認知できるようになってしまい…!(ヒカルの碁の佐為みたいな感じです)
まどかのシスターリリアンは、まどかの理想通りの明るく健やかなつよつよギャル。まどかを「シスター♡」と呼び、まどかの私生活や秘めた恋にまで、いろいろと口を出してきて…!?
いろいろドタバタあったが、最終的には自分のシスターリリアンと対話することでまどかは自分を見つめなし、前より自分を好きになることができたのでした。チャンチャン!

なーんてふわふわした設定を考えながら作った動画です。
分かりやすく「女の子」に絞りましたが、理想と現実のギャップ…理想があるからこその自己否定…これは老若男女関わらず、誰もが抱えるアンビバレントな気持ちなのではないかなーと思っています。

影響を受けたもの

コロナ禍になってからハマったKPOPアイドル、「TWICE」の影響がかなりあります。それまで私の推しといえば、2次元のキャラクターばかりだったので、まさか自分が3次元(実在する存在)を推す日が来るとは…自分でもかなり意外でした。※作者女です。
でもハマってみると、いやーアイドルって最強、強すぎる…!
もちろん、アイドルの裏側は大変だという話も聞いています。ただ、彼女たちが私に見せてくれた偶像は、本当に強くてかっこよくて可愛くてきれいで、あこがれの塊でした。
女の子を描くことに目覚めたのも、TWICEのおかげだと思います。MVもライブ演出もすべてが私にとっては新しいインプットで、刺激的でした。

キャラクターデザインとしては、アイドルマスターシリーズの作品を参考にしました。
私にとってのアイドルマスターと言えば、無印のアイドルマスターのアニメなんですが…ライブシーンのアニメーションが、とにかくすごくて…
歌って踊って泣いて笑って、魂宿ってるやん…!と感動しました。
資料としては下記を参考にしました。キャラクターデザインをしっかりやったのは初めてだったこともあり、めちゃくちゃ勉強になりました。


キャラクターデザインのこだわり

大枠のコンセプトとしては、真逆の親友同士。
横に並んだ時に(例えばスタバなんかで見かけた時に)、この2人真逆じゃん、えー仲良いのかなー微笑ましいな、もっと見たいなーと思わせる2人にしたい…という想いがありました。
(リリアンの衣装が普段着ではないので、スタバにいるのはちょっと想像しにくいですが…)
その場合、リリアンはつよつよギャルなので化粧濃い目だろうし、なりたい自分の具現化なんだから、そりゃ顔は(も)キメキメだろうと。
なので、まどかの可愛さをどう表現するかが悩みどころでした。私としては、まどかはリリアンとは違う可愛さを持っていてほしくて、横に並んだ時にそれぞれに目が行くようにしたかったんです。
真逆の2人、ならもっとまどかをモブ顔にすべきか…?とも思ったんですが、そうすると伝えたいことがブレそうなのでやめました。
可愛い顔の女の子は可愛い、ということではなくて、女の子はみんなそれぞれ可愛い、ということを伝えたかったんです。なので、キャラクターの顔立ちに明らかな差をつけるのは、かえってノイズになりそうだなと。

というわけで、まどかの楚々とした雰囲気を出せるように、口を小さめしたり、唇のつやを入れたり、まぶたを少し重めにしたり…とけっこうあれこれ小うるさい感じのデザインになりました。
リリアンの衣装が目立つので、ヘアバンドとヘアピンも+したりしてバランスを取り…なんてやっていたら、動画を描く時にそれはもう面倒くさく…きっとこの小物類はまどかちゃんのシャンプーの匂いがするんだ…!と己を盛り上げて素人なりに頑張りました!

もう1つ、リリアンの衣装もどんなものにするか迷いました。
最初はもっと露出が多く、いかにもアイドルのステージ衣装というようなミニスカートやワンピースタイプのものを考えていたんですが、いや、それはまどかみたいな女の子の憧れではないだろうと思い、ヘルシーさがあるかっこよい系の衣装に切り替えました。また、メインで衣装に使用するカラーからも、赤、ピンク系のいかにも女の子らしい色は外しました。
金髪で肌の色が濃いめなのは、黒ギャル感を意識しました。
結果、頭の中で勝手に動いてくれる、個人的にはハマったキャラクターになったのでよかったです。
※話がずれますが、黒ギャルちゃんの可愛さは下記の漫画で履修しました。

ライブっぽさの表現

キャラクター以外の目立つもの(三角が回ったり)は、まるっとAfter Effectsで作りました。After Effects、すごく便利ですよね。大型モニターの前にキャラクターが立っていて、モニターにはそれっぽい映像が流れている…ということにしたかったので、てっとりばやくリリアンのモチーフの三角をぐるぐる回しました 笑
あとはスポットライトの色がバチバチ切り替わる演出がしたくて、色味のレイヤーを何色か作って、オーバーレイして表示を切り替えたり…
実際のライブ映像を見ながら、この演出を自分のできる範囲で作るならどうやるか…というのを考えるのが楽しかったです。

作ってみての感想

はじめて自力でまじめにアニメーション(キャラクターが動く部分)を作ってみたわけなんですが…
全然うまくいかない…めっちゃぎこちない…
プロのアニメーターさんって本当にすごいんだなーと、改めて深い尊敬の念を抱きました。
特に最初のリリアンがリズムを取る動き、絶対にもっと曲にのってる感じにできるはず…なのに…何度も直したんですが、自分でもこれぞという動きが、とうとう出せず…いまはこれが私の最大限みたいです。
悔しい気持ちはありますが、それは次の作品にぶつけようと思います。

反省点

動画をYouTubeにアップロードすると、画質が悪くなる…?
初めて動画をネット上にアップロードしたので、この辺はまったく知識がなくて丸腰状態…これから研究しようと思います。

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