嗚呼……生ビール
生ビールが飲みたい。
最近は毎日缶ビールを飲んでいる。缶ビールだってもちろん美味しい。しかしやはり生ビールが飲みたいのだ。夕方子供のお迎えから家に帰る途中、ぼんやりと夕日を眺めながら一杯だけ……一杯だけ生ビールを飲みに寄り道したい、という欲求と毎日戦っている。
生ビールには缶ビールにはない「世界」がある。
誰かが自分のためだけに注ぎ、炭酸が逃げていかないよう、しっかりと泡でふたをしてくれる。できるだけなめらかになるよう、最初の粗い泡は惜しげもなく流して……なんたる贅沢や。
飲みたいのは、うすはりのグラスで飲む、しっかりと炭酸強度が調整されたなめらかな泡を持つ生ビールだ(炭酸がゆるい生ビールは残念でしかない)。肉厚なジョッキは、大人数でワイワイ騒ぎながら飲むときは美味しいが、一人でゆっくりと美味しいビールを楽しむ時にはやはりうすはりのグラスがいい。口当たりも生ビールの美味しく感じる重要な要素の一つ。喉で味わうだけではもったいない。
ああ。
ああ。
生ビール……が飲みたい。
想像するだけでこんなにも幸せになるものが他にあるだろうか。いつの日か、お金持ちになったら自宅にビールサーバーを置くのがわたしの長年の夢だ。
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