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システムの中に組み込まれる皮肉

私の出身は京都です。

そう言うとみんなが「え〜素敵!」「憧れる〜」「私毎年京都に行くくらい京都のファンなの!」と言ってくれます。

みなさんも一度は京都を訪れたことがあるでしょうか?

清水寺や金閣寺、五重塔、八坂神社、京都御所、二条城、、、たくさんの神社やお寺、文化がそこにはあります。

しかしそんな京都は2028年に財政破綻すると発表されました。現在、財政運営の抜本的見直しが迫られています。

大規模投資による負債、地下鉄の赤字など、市債の増加と積立金の取り崩しにより、とんでもない借金を抱えています。

問題はそれだけに留まりません。
目に余るのは、それに付入るが如く増加する外国資本による土地の買収です。

日本における観光地の需要と価値の上昇に円安が相まって、中華系の投資集団がこぞって京都の町家を買収しているのです。

さらには買収された一連の町家は、中国人の手によって中国風に再開発される予定だとか。

このままでは京都の街並みや文化が失われてしまう!!
さてあなたなら廃れた町家をどうしますか?

町家をリノベーションし、一棟貸しの宿泊施設として再利用する!古民家カフェを作る!テナント形式で雑貨屋さんやお土産屋さんを入れて京都の伝統工芸品を売り、観光客を喜ばせる!

なるほど、そのような動きもありました。

しかし今の京都は、不動産原理に則って、急激に破壊されているのです。

一棟貸しの宿泊施設を建てるなら、室数と稼働をたくさん取れるビジネスホテルを建てる。

カフェやお土産屋さんを作るなら、回転率と需要のより高いコインパーキングを設置する。

このようにして、高騰した地価からできるだけ利益を回収しなければいけないシステムの中に、皮肉にも組み込まれてしまっているのです。

守りたいもの、受け継ぎたいもの、誇り、理想、夢、希望、、、

これらは資本主義システムの中に組み込まれた瞬間に、ただの幻想と化してしまうのです。

悔しいですよね、私は悔しいです。

だからこそ、今こそ、ビジネスモデルにイノベーションを起こす必要があると思います。

行政やお金に糸目をつけない不動産や投資集団たちに、やりたい放題やられたままではいけないのです。

小さいことからでも良いから、形にしていきたいですね。


今日も読んでくれてありがとう、きゅんです💗

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