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連作短編小説「奇特な病院」

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ニッチで風変りな、もしかしたらどこかにあるかもしれない病院の話です。
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2024年4月の記事一覧

「奇特な病院」迷惑をかけたくない科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第16外来:迷惑をかけたくない科(担当医 高橋…

渋紙のこ
5か月前
4

「奇特な病院」期待されたい科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第15外来:期待されたい科(担当医 宗我部太郎…

渋紙のこ
5か月前
2

「奇特な病院」思い通りにならない科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第14外来:思い通りにならない科(担当医 瀬川…

渋紙のこ
5か月前
4

「奇特な病院」整理整頓科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第13外来:整理整頓科(担当医 須藤誠)  院…

渋紙のこ
5か月前
2

「奇特な病院」まじめ科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第12外来:まじめ科(担当医 志賀稔) 「まじ…

渋紙のこ
5か月前

「奇特な病院」うっかりさん科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第11外来:うっかりさん科(担当医 斎藤とし子…

渋紙のこ
5か月前
1

「奇特な病院」話が脱線する科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第10外来:話が脱線する科(担当医 小島総一郎)  この科にやってくる人の話の着地点は見えない。  たぬきの話から始まったのに、今や電子レンジの話に移り変わっている。  あえて話を戻そうとは思わない。  ここにやってくる患者さんは、ある話を始めると、途中であれも言いたかったとつながっているようでつながっていない話を延々と続ける。  ここの患者さんはおもしろい人が多い。全く悩んでいない。  僕も楽しく仕事をさせてもらっている。 「

「奇特な病院」涙こらえて科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第9外来:涙こらえて科(担当医 剣持猛) 「…

渋紙のこ
6か月前
13

「奇特な病院」どこまでが私事科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第8外来:どこまでが私事科(担当医 工藤なみ…

渋紙のこ
6か月前
2

「奇特な病院」すぐ慌てる科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第7外来:すぐ慌てる科(担当医 木之内章) …

渋紙のこ
6か月前
2

「奇特な病院」沈黙科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第6外来:沈黙科(担当医 上条喜生)  普段…

渋紙のこ
6か月前

「奇特な病院」非推し活科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第5外来:非推し活科(担当医 大宮いつき) …

渋紙のこ
6か月前
4

「奇特な病院」失敗したくない科

※連作短編小説ですが、1話でも完結します。 第4外来:失敗したくない科(担当医 江森ゆか…

渋紙のこ
6か月前
2

「奇特な病院」踏ん張りたいとき科

※連作短編小説ですが、1話でも完結しています。 第3外来:踏ん張りたいとき科(担当医 牛尾ミキ)  そもそも人を励ますなんてお金でももらわなくちゃ、こっちから、進んでやらない。  重い腰を上げて、お金もらえるからやってる。はずだった。  入学、新生活、新しい職場や出世争い。  ここが踏ん張りどきだと考えるときにあったらいいなと院長が考えた科らしいけど、応援するのは、女性がいいだろうってことで私が選ばれた。  安易よね。女性だから励ましてくれるだろうって。甘い。  でも、私