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濫読日記 中野〜高円寺本屋巡り

こんばんは。今日は一日、本屋歩き。
午後は知人と高円寺で待ち合わせなので、その前に中野へ。

今日の収穫まとめ。

まずは中野の古本案内処へ。
店舗を本日で閉められてしまうということで、店内全品半額セールをしており、大量に購入してしまいました。絶版になってる新潮文庫のサガンがまとめて沢山手に入り、嬉しい。
今後はネットや催事販売を中心に事業を続けるとのことらしいです。素敵な本屋さんでしたので、また何かしらのタイミングで、お世話になりたいです……。

小雨だったが閉店を惜しむ客で賑わっていた


すでに本とDVD合わせて10冊くらい買ってしまい、鞄が重いが、中野から一駅歩いて高円寺へ。めっちゃ暑かった。

お友達と合流してそぞろ書房に。初めて行ったけど、こぢんまりした店の中に所狭しと並んだZINEや古本、壁中に貼られた短歌の展示、心地よい雰囲気の空間だった。本を二冊買う。

お店の方にこの辺りでオススメの本屋さんを聞いたら教えてくれたので、早速直行。
そぞろ書房の程近くにある本屋さん、ヤンヤンえほんやるすばんばんするかいしゃへ。

ヤンヤンさんは、梯子のような階段を上った先にある、屋根裏部屋みたいなお店。ワクワクさせられる。

ここは「記録」をテーマにしたお店なのですが、新刊、古本だけでなく古い写真を売ってたり、ビデオテープの展示をしてたりして、面白かったです。
古本と、栞の代わりに古い写真を買う。セピア色のどこかの風景写真。
買ったのが、クラフト・エヴィング商會『すぐそこの遠い場所』という本なんだけど、すごく不思議な本で面白い。どうやら架空の場所の、架空の事物や建物なんかが載っている事典みたいだ。絵も言葉も素敵で、クラフト・エヴィング商會の先代が遺した不思議な書物……という架空のストーリーにも惹き込まれる……。

(ちょっと夢見がちすぎかもしれないが、ほんとうにこの本はここで自分を待ってたんじゃないかな、という気がする。
おばあちゃん家の屋根裏部屋も、梯子みたいな階段の先にあって、子どもの頃そこを秘密基地みたいに思っていたんだよね。で、小さい頃って夢と現実が曖昧だったりしてさ、ときどきそこが不思議な部屋に繋がって秘密の友達に会ったりしてたんだよ。もうずっと昔の話だけど、それでもその場所があったことは嘘じゃない気がしていて。
きっとこの本は、そういう不思議な繋がりがちゃんとあるってことを書いてくれてて、お店の梯子みたいな階段で、不思議な本で、現実と夢と現在と思い出が繋がってしまう。
こういう出逢いもあるんだなー、つくづく本、そして本屋というのは思いがけない遭遇の場だと思う。)

次にすぐ隣のえほんやるすばんばんするかいしゃさんへ。面白い名前の絵本屋さん。本屋らしからぬ間取りというか、本の迷路みたいに奥まで続いていて、こっちもワクワクするお店だった。絵本はあんまり買わないんだけれど、ポストカードなんかも沢山あって、入りやすいお店でした。ポストカード購入。
子どもの頃、はじめて行った親戚のお家を探検する……みたいな気持ちを本屋で感じることってあるんだ。
この二つのお店はそんな体験でした。また来たい。

しばしカフェで休憩。
新刊書店、蟹ブックスへ。タルコフスキー『映像のポエジア』購入。phaさんが店番してました。

もう鞄が本でいっぱいで肩が千切れそうですが、最後に気になっていたコクテイル書房さんへ。ここもめちゃくちゃ良かった。
ここは古本屋と居酒屋を兼ねているみたいなお店。本がいっぱいあって、落ち着く空間で、文豪にちなんだメニューなんかもあって、お酒ものめて、最高。
日本酒ともろきゅう頼んだんだけど、なんかまたおばあちゃん家思い出した。小さい頃、夏によくばあちゃん家できゅうりに味噌つけて食べてたんだよね。
日本酒は漱石が気に入っていたらしい白牡丹 純米酒。癖がなくて飲みやすかった。
あとお通しの砂肝とお漬物が、薬膳系のスパイスカレーみたいな味付けで美味しかった。もともお漬物苦手なんだけど、これはだいぶ好みでお酒が進んでしまった……。

徳利と猪口かわいい、おつまみ美味しい

ほんとにまた来たいです。隣にシェア型の本屋さんがオープンするらしくて、なにやら人が集まって話していた。次来るときは隣の本屋さんで本もたくさん買えるかな。

そんなこんなでお友達と解散、大量の本を抱えて帰宅。すごく楽しい一日だった。
積読が増えるのは人生の楽しみが増えることだと思っている。
なおお金は減る模様。一冊200円の本を10冊買うと、2,000円消えている恐怖を、古本屋に行くたびに感じています。

それじゃあ今日はこの辺で、、おやすみなさいませ。夢のなかの秘密の部屋で、会えたら会いましょう〜〜。

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