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短編連作小説『透目町の日常』まとめ

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短編連作シリーズ『透目町の日常』をまとめました。基本的には一話完結なので、気になった作品からご覧いただければ幸いです。
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短編連作シリーズ『透目町の日常』を紹介する

はじめまして、四十九院紙縞と申します。 この記事では、唐突に投稿を開始した短編連作シリーズ『透目町の日常』についての話をしていこうと思います。 通りすがりに偶然この記事を見かけたかたに興味を持っていただければ幸いです。 やんわりと世界観の話と、現時点で投稿している作品の紹介をしていきますが、この記事を読まないとこのシリーズの世界観がわからなくなるということは決してありませんので、ご安心ください。 「透目町」とは 物語の舞台となる「透目町」とは、架空の町です。 町の名前

【短編小説】自称神様見習いが便利屋の「私」に捕縛され〝話し合い〟をする話

『彼岸の名づけ親』 「そこの貴方! 幸せになりたくはないですかっ?!」  八月十五日、昼過ぎ。  午前中の業務が終わり、社用車を職場の駐車場に停めてエンジンを切り、外に出て数秒。  駐車場の日陰に居た『それ』は、私と目が合うと、開口一番にそんなことを言った。  刹那、外は災害級の酷暑だというのに、ぞわりと鳥肌が立つ。  理由はふたつ。  ひとつは、人間の体温すら超える気温の屋外で、『それ』は厚手のコートとマフラーを着込んでいる不審者であるということ。  もうひとつは、『それ』

【短編小説】死神と入れ替わってしまった「私」の話

※この作品は、短編連作『透目町の日常』シリーズの番外編です。  町の外で起きたできごとが理由で、透目町の一員となる「私」の話でもあります。  『透目町の日常』シリーズ本編には大きく影響しない物語ですので、このシリーズ作品が気に入った方に読んでいただければ幸いです。 『死神には白い彼岸花で作った花束を』

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