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短編連作小説『透目町の日常』まとめ

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短編連作シリーズ『透目町の日常』をまとめました。基本的には一話完結なので、気になった作品からご覧いただければ幸いです。
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2023年8月の記事一覧

短編連作シリーズ『透目町の日常』を紹介する

はじめまして、四十九院紙縞と申します。 この記事では、唐突に投稿を開始した短編連作シリーズ『透目町の日常』についての話をしていこうと思います。 通りすがりに偶然この記事を見かけたかたに興味を持っていただければ幸いです。 やんわりと世界観の話と、現時点で投稿している作品の紹介をしていきますが、この記事を読まないとこのシリーズの世界観がわからなくなるということは決してありませんので、ご安心ください。 「透目町」とは 物語の舞台となる「透目町」とは、架空の町です。 町の名前

【短編小説】並行世界へ渡る力を持つ「私」が元の世界へ帰れなくなった話

『彼方此方に彷徨う蝶はほぞを噛んだ』  大人になった今でも忘れられない、鮮明で鮮烈な記憶。  それは、私が十歳のときに足繁く通った田舎町の記憶だ。  そうはいっても、その町は実在していない。それは私の夢の中にだけ存在していて、私は続きものの夢として、その町を頻繁に訪れていた。  始めのうちは、リアルな夢だと思うだけだった。日差しの暖かさも、風の冷たさも、怪我をしたときの痛みも、人に触れたときの感触も、全てが現実と同じだったのだ。十歳という年齢でそれだけリアルな夢をみ続けると、