38&39本目「K.G.F」【ネタバレあり】
※本文は全て無料です。
映画についての基本情報
公開日:2024/5/12(名画二本立て)
監督:プラシャーント・ニール(インド・カンナダ語)
まえがき
またしてもインド映画であるが、またしても言語が違う。
ヒンドゥー語映画、テルグ語映画は少々観てきたが、今度の言語は「カンナダ語」。全く聞いたことがない言語である。ということは全く違う文化圏の映画になるわけで、どういう感じなのか不安は正直あった。
だが、この映画の評判の高さも同様に聞いていて、気にはなっていたのだ。
というか、実はblu-rayも買ってある。買ってあるのに積んだままにしていたところ、新文芸坐が開催を決定したのだ。2本連続上映会を。
10時にチャプター1が開始、12:50ごろにチャプター1終了。
13:10にチャプター2開始、終わったのは16:00ごろ。
実に6時間に及ぶインド映画耐久戦である。しかも、チャプターが分かれているとは言え、事実上1本の映画。これまで見た中で最も長い作品なのは間違いない。
この圧倒的な6時間、果たして私は空腹と中弛みに耐えられるのだろうか?
感想など
ハハッ。全然余裕でしたわ。中弛み?ないよそんなもん。
いやぁ、圧巻の6時間であった。
母親の不用意な遺言(金をつかめ、死ぬときは大金を持ってろ)から金と権力に執着し、流血とカリスマだけで裏社会をのし上がる男の一代記。満喫させてもらった。
本当に、実にテンポよく人がぶっ飛ぶ。倒れる。
そして崩れた相手を抱え上げ、その手を使って長すぎる前髪をかき上げるロッキー兄貴。初めてだよ、こんな前髪のかき上げ方は。
インド映画全般にありがちなズーム→ズーム→ズームでロッキー兄貴の格好良さをなめるように映し、バックグラウンドにはド派手な歌。
もはやPVである。6時間の、ストーリーを持ったPV。
話自体は実は結構複雑で、登場人物も相応に多い。
雑に言うとヤクザの利権争いの話が主なので、ヤクザ登場人物が多く、みんな髭面なので識別が難しい場面もまぁあるのだ。
あるのだが、圧倒的な勢いがそれを押し流す。難しいことは考えるな。
サラームロッキーバーイ!
そんな感じの映画である。
しかし、作中のインド史は本当に、一人の母親の一言によって無茶苦茶にされてるな…。
ペーパーお勧め度
★5。
いいんだよ細かいことは!
ロッキー兄貴の眼光に6時間浸れ!
観終わった際には、眼つきが30%鋭く、肩幅が3センチばかりは広くなっているだろう。(体感)
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