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どんな時もワクワクする方を、だね。

今日、5億年ぶりくらい久々に髪を染めた。バッサリ髪も切ったし、なんなら人生ではじめてバリカンもあてた。私の襟足って人よりもちょっと長い(範囲が広い)んだって。そんなこともはじめて知ったよ。いつも髪の長さはミディアム以上だったから。

美容院(みんな今ってサロンとかいうの?)の予約は午後の3時半。

友達が紹介してくれた西荻窪のお店に行く間、ゆらゆら総武線にゆられながら、この1ヶ月でPinterestに集めまくったヘアースタイル画像を何度も見返した。スマホ画面を何度もスクロール。

長さはどれくらいにしようかなー♪
どんな色にしようかなー♪

頭の中で飛び交う言葉は、語尾に音符がついちゃう感じ。ワクワクとちょっぴりドキドキ。失敗したらどうしよう、美容師さんとうまくしゃべれるかな、とかいらんことも考えつつ、やっぱりウキウキが勝ってちょっぴりニヤニヤしちゃう。

(あー楽しい☆☆☆)

思えば、こんなウキウキは実に11年ぶりだ。大学の卒業式の前日に張り切って金髪に染めて以来かも。

自分事だからだと思うけど、「卒業式の前日に張り切って金髪」て今考えてみるとちょっと恥ずかしい。張り切っている感が溢れ出ていてる。一周回ってもはやほほえましいけどね。前日金髪チャレンジの結果、芸人のデッカちゃんみたいになった髪の毛に、明るい黄緑の袴は恐ろしく似合わなかったけれど、当の本人としては、とっても楽しかったのを思えている。

卒業式の10日後には入社式に備えて真っ黒に染め戻したんだけどね。それで、そこからずーっと黒髪。

髪色は黒でなきゃいけないルールなんて会社にはもちろんなかったよ。でも忙しさを言い訳にして、「頻繁に美容院にいかなくて済むから」ってだけでこの10年はずっと黒髪。

たまにパーマをかけたり、がっつり前髪を短くしたり、できる限り遊んではいたけど、「自分が今どんな髪型にしたいか」「どんな髪型が似合うか」なんて一切考えてなかったなぁ。

コスパ重視。メンテナンスがいかに楽か。半年以上美容院にいかなくてもばれない髪型に。とかとか。

いつしかそんなことも考えないようになって、無意識に当たり障りのないコスパへアーで満足していた。いや、満足させようとしていたのかもしれない。

そんな自分にふと気がついたとき、なんだかちょっと恐怖すら感じたよ。初めてミヒャエル・エンデの「モモ」を読んだ時、灰色の男たちにゾッとした感覚と似ているかもな。大人たちが効率ばかり考えた結果、情緒も何もない四角い街並みが地平線まで続いて行くあの描写。怖かったなぁ。

ちょっと大袈裟かもしれないけど、私のこの10年間の黒髪って、時間泥棒に犯された街並みと同じことだったんじゃないかなと思う。なんか、なんとなく、感覚的に。

効率とかコスパとか、時には優先事項の上位に来てもいいけど、常にはそれじゃあつまらない。

今、自分が何にワクワクするのか。何が欲しいのか。どんな自分になりたいのか。心に手を当てて見えてくる「want」に従うことが、こんなにも楽しいものだったの久しぶりに思い出した。

「ワクワクする方を選ぼう」

昨年から参加している「稀人ハンタースクール」の一番大切な教えを思い出してハッとする。そうか、仕事だけじゃなくて、私生活からも大切なんだね。どんな時も、ワクワクする方を選び取っていけるように、日々、訓練やな。

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