【子育て中でもサブ3】厚底カーボンで本当にいいの?

こんにちは、あなやんです。現在2児の子育てをしながら日々のランニングを通して自己実現を図るパパランナーです。糖質制限ダイエットとランニングを組み合わせて実戦。短期間でパフォーマンスをバッチリ向上させることが出来ました。


先日行われた湘南国際マラソン2023では念願のサブスリー、それもサブエガ目前の2時間50分51秒でゴールできました。その経験を振り返り、発信しています。


さて今日の話題は厚底カーボンシューズです。サブスリーを目指すくらいのランナーだと愛用されている方も多いと思います。実際、僕もヴェイパーフライ2をもっています。


ところが僕は湘南国際マラソンでは厚底カーボンは使わず、アディダスのタクミセン9を履きました。厚底ではなくまあ中底と言われ、カーボンではなくグラスファイバーのプレートのシューズです。結果として2時間50分で走れたのでこのシューズで出てよかったなと思っています。


正直どちらのシューズで出るかは悩みました。ヴェイパーは圧倒的な実績のあるシューズですが自分としてはある不安がありました。一方、タクミセンは自分の感触としては良かったものの、巷では5km〜ハーフくらいまでの距離におすすめされているシューズです。これでフルマラソン走って大丈夫なのかな。


そこで今日は僕がどんな考えでタクミセンを選んだか、そして実際のレースでどうだったかをお伝えします。


1 ヴェイパーフライを履くことへの不安

上でも述べた通り、ヴェイパーフライは圧倒的な実績とランナーからの支持のあるシューズです。サブスリーを目指すくらいのランナーだとおすすめされることも多いし、実際に持っている方も多いと思います。ところが、僕はこのシューズで走ることがすごく不安でした。なぜなら疲れるからです。


なぜ疲れるかというと走らされるからです。フルマラソンは長い距離なので序盤はエネルギーを温存する走りをしたいものです。僕の場合は歩幅を短くし、なるべく足で踏ん張らないようにそっと走りたいのです。ところがタクミセンを買い、両方のシューズを履くようになり、ヴェイパーフライに対する印象が大きく変わりました。温存して走ろうとしても、跳ねちゃって速くなるのです。


もうちょっとゆっくり行きたいのに、シューズが跳ねる、ペースが上がりそうになる、ペースを抑えるために力を上に逃がす、エネルギーのむだが生まれる、疲れる。こんな感じです。僕が刻もうとしていたキロ4ペースだと、これが起きてしまう感じがしました。


ただヴェイパーフライもすごくいいシューズで、練習で3'45/kmくらいで走っている時は、トントン進んでいいなあと思いました。これはマラソン2時間40分切りのペースですから、サブスリーよりかなり速いペースです。


すると頭にこんな考えが浮かんできます。サブスリーやサブエガが目標の僕にとってはヴェイパーフライはオーバースペックなのではないか。僕にはこれを履きこなせるくらいの力が無いのではないか、と。


2 タクミセン9は足の回転を助けてくれる


一方タクミセンの印象はどうだったか。タクミセンを履いて初めて走った時の感想は「軽い!」でした。シューズそのものが軽いことももちろんなのですが、地面に足を付いてからの反応が速く、足がグルグル回っていくような感じでした。もともと歩幅が短く、ピッチで稼ぐような走りの僕にとっては「そうそう!僕はこういう風に走りたいんだよ!」と、自分のイメージ通りの走り方ができるシューズという第1印象でした。3kmくらいで終わるつもりが楽しくて10kmも走ってしまいました。


実際にマラソン練習でも、ハーフくらいの距離を2回走りました。最初は温存して走ろうと思っていると、自分のイメージよりもだいぶ速いラップになりました。設定ペースは3'55/kmで練習していたのですが、え?こんなに楽に走ってこのペースいけるの?という感じ。ますます好きになりました。


いいところはさらにあって、苦しくなった時にも足を回せばなんとかなるところです。ヴェイパーフライは後半になって足が疲れてくると、反発材を潰せなくなり、シューズの力をもらえなくなる感じがしました。そうなると、ただの軽いだけの不安定なシューズになってしまうのです。タクミセンは疲れてきた頃にも軽くて反応が良く、足が回るのを助けてくれるので、後もう一息の時にペースを上げることができたのです。


ただ、タクミセンはヴェイパーフライほどの反発はありません。特に足がこなれてきた中盤ぐらいで、ヴェイパーフライだったらもっとグングン進むのにな、と思うこともありました。それに、ヴェイパーフライではフルマラソンも走っているし、30kmもこなせています。対してタクミセンでやったのはハーフまで。それ以降の距離でどんな感触なのかわからないところで判断が難しかったです。それに、タクミセンはメーカー的には5km〜ハーフ用として推しているシューズでもあります。それでフルマラソン走って大丈夫なのかな、と。


3 最後の一押しは自分の感触

結局、大会の前日までどちらで走るか悩みました。シューズを履き替えながら、何本か流しをやってみて、最後は履いていて気持ちよかったタクミセンを選びました。


そして大会では自己ベストを更新、サブエガは惜しくも達成できなかったけれど、出し切ったと思えるくらいのタイムで走ることができました。タクミセンはフルマラソンを走っても全く問題無いシューズでした。


そしてすごいことが起こりました。何と40km以降の2kmは、レースペースより10秒以上速い、レース中で一番速いラップだったのです。35kmで垂れてしまったのですが持ち直しました。最後だから精一杯ピッチを回そう。そんな僕の思いをタクミセンが助けてくれたのです。ヴェイパーだったらレース全体を通してもう少し楽に走りきれたかもしれません。しかし、1度垂れた後にもともとより速く走れたとは思えません。


4 情報をもとに自分で判断する

近ごろはランニングシューズも、各社から色々なコンセプトの製品が売り出されています。各メーカー、様々なメディア、動画コンテンツなどがそれぞれの製品の情報を発信しています。が、最後は自分にとってどうか、というフィーリングが大切だと思います。


僕はタクミセンをたまたま安く売っていたから買いました。5km〜ハーフくらいまでで使えるシューズが欲しかったので前々から興味があったのです。で、結局フルマラソンもそれで走りました。メーカーの製品情報でも、ユーチューバーのレビューでもスピード練やハーフまでのレースに最適!と、みんな同じ事を言います。まるで示し合わせたように。


ここからは僕の妄想です。もしタクミセンを

「スピード練習やハーフまでのレースに適したシューズですが、フルマラソンもサブエガくらいまで使えるエリートランナー向け超万能シューズですよ。」

というプロモーションの仕方をしたら、アディオスプロはサブ230以上を目指すめちゃめちゃ母数の少ないシリアスランナーにしか売れなくなってしまう。両方買ってもらうために、あえてこういうプロモーションをしているのかな、なんて穿った見方をしちゃいました。そのくらいタクミセンは僕的にはスピード練習にもレースにも使えちゃう完璧なシューズでした。


なのでシューズについて色んな情報がありますが、その情報は参考にしつつもぜひ自分で試してみてはいかがでしょうか。変に背伸びをして厚底カーボン履くよりも、いい未来が待っているかもしれませんよ。

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