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悪戦苦闘のオンライン授業

「好きな時間に学習できる」「学校に行かなくても良い」「自分のペースで学習ができる」等々、オンライン学習は良いことだらけで楽しそうですが、それは現実と乖離した理想論です。

 オンライン授業を始めた当初は、どんな形の授業が良いのか、毎回生徒との話し合いでした。授業の方向性を語るような高度なものではありませんが、とりあえず具体的な希望を聞くことはできました。

授業に対する生徒の希望

① 授業プリントを用意してほしい。
② 動画の挿入はわかりやすくて良い。
③ 授業を録画しても、あとでそれを見たいとは思わない。
④ モニター画面に顔を映されたくない(女子)
⑤ 指名されると焦る。
⑥ 手書きの文字を入力するのは困難である。

要するに対面授業が良いようです。

私から見た生徒の反応

① Power Pointのアニメーションを使った解説では集中力が落ちる。
② 板書のように、手書きをしながら解説した方が質問がでやすい。

手書きの方が食いつきが良い

③ 動画の効果は大きい。まさに百聞は一見に如かず。

動画の説得力は大きい

Power Pointを使う授業は効率的だけど

 Power Point+アニメーションは短時間で多くの情報を提供できまが、速すぎて頭の中に入らないように感じます。それをわかっていても進度が遅くなると使ってしまいますが、食いつきはあきらかに悪くなります。
 先生が一生懸命説明して、板書してる姿を見て、はじめて自分も頑張ろうと思えるのかもしれません。少なくともやる気を引き出すためには、説明と質疑応答と熱意ある姿が必要なようです。

オンライン授業は迫力に欠ける

 対面授業だと「この現象はすごいんだぞー」「これは面白いさー、俺は好きだなあ」と割と簡単に伝わりますが、オンラインでは小さな画面の中ですから迫力に欠けます。タイムラグもあって微妙な雰囲気になりがちです。まして、録画した授業からは何も伝わらないでしょう。録画して何度も使いまわそうなんていうのは、とんでもない怠慢ですね。小さな画面の中でも、熱意が伝わるような生きのよい授業をしたい。それが今の課題です。