髪切ったからって、失恋したと思うなよ
いつぶりだか分からない、ショートヘアにしました。
長らくロングで、だからふとしたとき、あるはずだった位置に毛が無いのがまだ、かなり違和感です。
噂には聞いてたけど、楽ですね。
以前は、ちょっとした大型犬くらいの毛量だったのが、今ではブルブル震えるだけで、乾いたんちゃうの、と思うレベルです。
ヘアアレンジも軽く巻くだけで済むから、時短になってます。
まだ失恋と結び付ける時代
まぁ、私の場合は元の長さが相当長かったし、ロングヘア時代も長かったせいか、会う人会う人に
「もしかして……、失恋?」
と心配そうな顔で聞かれるのは、仕方のないことなのでしょうか。
それにしても…、
いつの時代?
と、思うのです。
はぁ……。
いま令和ですよ。
2024年ですよ。
大谷選手結婚したんだよ。
実らぬ想いを苦に、自ら命を絶ったロミオやジュリエットのような時代もあったでしょう。
現代にだって、恋愛に命をかける戦士もいるでしょう。
とは言え年々、人生において恋愛に注ぐ人々のエネルギー割合は、減少の一途を辿っているような気がします。
現に「若者の恋愛離れ」の事実も、データとしてあるみたいだし。
ほんとは坊主になりたくて
さて、この度私が髪を切った理由はと言いますと、
失恋です。
吉本新喜劇の、全員揃ってズッコケる情景が目に浮かぶようです。
ちょっと待ってください。
失恋と言っても、上で挙げたような対人関係や恋愛に関しての喪失だけではなく、恋するように取り組んできたいくつかのタスクに対する、決別というか、一旦区切りをつけたいというか、
だから要は、気持ちを切り替えたかったんです。
そういう意味での、失恋と言っておきます。
この間、いろいろと考えたり悩んだり、葛藤したり喜んだり、
気持ちが忙しくアップダウンして、挫折も含めて、多少なりともステップアップ出来たのかなというところです。
だから、ってわけでもないけど、その混沌とした想いを纏めて切り捨てるように髪をバッサリいったとしても、全てが経験として、私の中に蓄積されていくと自信を持って思えるようになったから、
「もういらない」
と思った次第です。
その気持ちが昂りすぎて、
「坊主で」
と言ったとき、担当の美容師さん、すんごいいい顔されてました。
それこそ、失恋ほやほやの迷い人みたいな装いで行ったから、それは驚かれただろうな。
お騒がせしました。
いい感じにしてもらって、本当にありがとうございます。
いろいろ捨てたい
あとは、自分の「女性性」を捨てたいとも思いました。
身体的な男性、女性、関係なく、人間には誰だって「男性性」「女性性」の両方が備わっていると、何かの本で読んだか、誰かに聞きました。
それだって、人間が勝手に作り出した概念に過ぎないだろうけど、妙に納得しました。
私はこの頃、自分の中で「女性性」が多くを占め、それに悩んでいたような気がします。
どちらかが極端に大きくなると、しんどくなるものなのでしょうか。
「女性」として見られたり、扱われたりすることに、やや疲弊したのかも知れません。
まずは形から入ろう、ということでショートにすると、早速びっくりするくらいの効果がありました。
それだけで、膨らみ過ぎた自意識と女性性を、減らせたように思います。
いつまで続くことやら。
これを繰り返していくのかな。これからもずっと。
増やしては減らして。
手に入れては捨てて。
伸びては切って。
見つけては失くして。
出会っては別れ。
ヘアードネーションしてん
で、今回、ずっとやりたかったヘアードネーションをしてきました。
今まで何度かやろうと思ったけれど、痛んで枝毛が多かったり、癖っ毛だったり、
寄付するのも申し訳ないくらいの代物だったのですが、
頑張りました。
週一でトリートメントしてたし、目標の30㎝、ドネーションすることが出来ました。
これからは誰かの頭皮の上で、またいろんな気持ちを吸収していくんだろうか。別れて、出会って……。
バトンみたいなもんですね、って表現は怖いかな。
でも、長い髪を切るのって、それくらいの気持ちなんよ。
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