48.蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 33
星星峡 2012年12月号 No,179 P22-26
虹の向こうに
本P261-266
二次審査三日目、最終日。
二次予選三日目、最終日。
明石の絵はもうじゅうぶん溜まっていた。二次審査を通
過すれば更に撮ることになるだろうが、彼が一次審査を通
ったことで、ある程度見ごたえのある番組を作れるだけの
絵を確保できた。
明石の絵はもうじゅうぶん溜まっていた。二次予
選を通過すれば更に撮ることになるだろうが、彼が
一次予選を通ったことで、ある程度見ごたえのある
番組を作れるだけの絵を確保できた。
夕方の二次審査通過者の発表まで少し余裕があったの
で、雅美は親しくなったボランティアスタッフに話を聞い
てみることにした。
夕方の二次予選通過者の発表まで少し余裕があっ
たので、雅美は親しくなったボランティアスタッフ
に話を聞いてみることにした。
風間塵と栄伝亜夜。前者はパリのオーデションで上が
ってきた全く無名の高校生。あの、パンフレットで見た
(明石に「オバサン口調はよせ」と言われた)可愛らしい
男の子だ。
風間塵と栄伝亜夜。前者はパリのオーデション
で上がってきた全く無名の高校生。あの、パンフレ
ットで見た(明石に「オバサン口調はよしなさい」
と言われた)可愛らしい男の子だ。
しかし、どちらにせよ、コンクールに出るために、すべ
ての演奏曲を練習して、コツコツ一曲一曲を仕上げていく
ことであるのは誰でも同じなので、そのために彼らが費や
す膨大な時間を考えると、本当に気が遠くなる。十数曲を
準備しても、一次審査で落ちてしまえばあとの曲は演奏し
ない。
しかし、どちらにせよ、コンクールに出るために、
すべての演奏曲を練習して、コツコツ一曲一曲を仕
上げていくというのは誰でも同じなので、そのため
に彼らが費やす膨大な時間を考えると、本当に気が
遠くなる。十数曲を準備しても、一次予選で落ちて
しまえばあとの曲は演奏しない。
明石の準備期間を見てきただけに、音楽家という商売の
大変さ、恐ろしさはじわじわと染みてきた。なにより、ほ
んの一握りの人を除いて、全く儲からない。プログラムに
載っているコンテスタントの年齢を見ていると、みんない
ったいどうやって生活しているのだろうと思う。
明石の準備期間を見てきただけに、音楽家という
商売の大変さ、恐ろしさはじわじわと染みてきた。
なにより、ほんの一握りの人を除いて、全く儲から
ない。プログラムに載っている同年代のコンテスタ
ントはいったいどうやって生活しているのだろうと
思う。
今回、割りと長めの書き換えがありましたね。
修正したほうが、すっきりとわかりやすい。
そんな、感じです。
虹の向こうに これでいいのかなぁ
https://www.youtube.com/93f3769b-3981-4a25-a9dc-4e045b8ef7d0
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