34. 蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 19


星星峡 2011年8月号 N.163 P20-25

アンビリーバブル、ファンタスティック、奇跡的だ、
下品だ、いたずらに煽情的だ、サーカスだ、
 *前後に空白行

 ホフマン先生のメッセージを読んだあとだから? 新た
なバイアスが掛かってしまっているのだろうか?
*前後に空白行

 そうだった、コンクールなんだ。あたしも出るんだっ
け。
*前後に空白行

 この子は、音楽の神様に愛されてるんだ。
*前後に空白行

 あたしは、一次で落ちる。あたしは今日で終わるのだ。
*前後に空白行

 そんな冷たい予感を、亜夜は身体の芯に抱いていた。
*前後に空白行

 ごめんなさい、奏ちゃん。ごめんなさい、浜崎先生。
*前後に空白行

 そして、彼が出てきた。
 出てきた瞬間、あの少年だと気付いた。
 彼が演奏を始めた。
*前後に空白行

  音楽の神様。神様は、あそこにいた
*前後に空白行

 風間塵。彼はとても楽しそうだった。かつてのあたしの
ように。
*前後に空白行

 いや、違う、あたしは逃げたのだ。
*前に空白行

 弾きたい。風間塵のように。
 弾きたい。かつてのあたしのように。
 かつてのあの歓びを、もう一度弾きたい。
*前後に空白行

 他のコンテスタントが亜夜のいる部屋を覗きこみ、怪訪
そうに通り過ぎたのにも、亜夜は全く気付かなかった。

 スタッフが亜夜のいる部屋を覗きこみ、怪訪そう
に通り過ぎたのにも、亜夜は全く気付かなかった。

本 P163-168
*前後に空白行*前後に空白行

ほとんど、空白行削除ですね、最後にコンテスタントがスタッフに
84の時に移動し、亜夜は88ですから、85はすでに移動してるから、
残るは86,87の二人だけ。 覗きますかねって思ったんでしょうか。

ここでは、審査でなく、一次予選となってます。もう、審査ってでないのか?

さて、いよいよ明日が亜夜の演奏です。



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